サオを舐めるな!

 ……という一文を内外タイムスの中に発見しました。「はて、風俗記事に定評のある内外タイムスで、舐めるな?」と、面妖に思われる方もいらっしゃるでしょう。しかしこれ、競馬欄で見かけたものなんですね。そう、今日行われるクイーンカップで、ラドランファーマでも、シーザリオでもなく、サオヒメを本命にした記者の書いた一文だったのです。私はその心意気に乗って、人気薄であろうサオヒメから買うことにしました。しかし、オッズを見てみたらどうでしょう。サオヒメは立派な人気サイドの馬なのです。「舐めるな!」の心意気が皆に伝わったのかもしれません。しかし、この低オッズでは面白くない。私は本命サイドを抑えつつも、「タマヒカル」を本線にして、この抑え切れぬ気持ちを表現してみました。果たしてサオは舐められるのでしょうか?
 え、サオヒメは竿姫じゃなく、佐保姫だって? そんなことはどうでもいいじゃないですか。佐保姫が詠まれた有名な歌だって、次のようなものですよ。「霞の衣裾は濡れけり」についで「佐保姫の春立ちながら尿をして」。は、竿つきの姫? それってプリキュア?いやはや、日本人は昔からふたなりが好きだったのですね。
 下品な話はこれくらいにして、若葉ステークス。こちらはやる気なくアドマイヤフジグッドネイバーシックスセンス三連単ボックスを買ってみました。今これを書いているのは三時十分前。九レースのモエレエルコンドルが沈んだ以上、残りの二つでどうにか挽回してもらわなければ困ります。

 結果、挽回不能でした。フラワーカップも直線はサオとタマの舐め合い、否、叩き合いになることを期待していたのですが、なんとまあそんなこともなかったようで。いや、ラジオで聞いただけなのですが。しかし、シーザリオ。これは強力です。同日にアドマイヤフジが勝ったというのも大きい。桜花賞オークスが実に楽しみじゃありませんか。