廃墟は復活する

 日本のインターネット界に多大なる影響持つアングラ私書箱の代名詞廃墟が、この度「廃墟7」として復活を遂げた。百万廃墟民はその報を聞くや否や戸外に繰り出し、国中の通りという通りはポルターガイスト導師への讃歌で満ち溢れた。人々の笑いさざめく声は、一足早く桜の花を開かせ、虫たちの眠りを覚まし、大地の豊かな芽吹きを呼び起こした。しかしながら忘れてはいけない、我々を離散から救った廢墟SuperLightを。深夜午前三時、去りゆく童は「ありがとう」と言いながら名残惜しそうに一輪の百合の花を添えたという。終わることなき華燭の煌めき、途絶えることなき聖歌の響き。天地開闢以来、廃墟よりも天上の神々から愛されたサイトはなく、これより後も我ら衆生に愛されるサイトはないであろう。廃墟万歳!