天皇賞・春へ

http://www.daily.co.jp/horse/2005/04/27/170468.shtml

トウカイテイオー。悪夢のように覚えているよ」

 タップダンスシチーゼンノロブロイ抜きで行われる春の天皇賞。出走各馬にチャンス有り、という雰囲気だ。そして、その各馬の一頭としてそれなりに人気しそうなのが我が(勝手に)マカイビーディーヴァ。そして上は、管理するフリードマン調教師の台詞。しびれるじゃないですか、「悪夢のように覚えているよ」。
 私はジャパンカップを贔屓にしているので、ジャパンカップのビデオを持っている。もちろん、トウカイテイオーが勝ったレースも思い浮かべることができる。やけに重心が後ろにかかったフォームに水車ムチの連打、必死に粘るナチュラリズム。そこを外からギリギリ交わすトウカイテイオー。……いや、一応JRAのありがたいサイト(http://www.jra.go.jp/50th/html/50horse/48.html)で確認した。
 というわけで、日本の競馬ファンからすれば皇帝の息子が世界の強豪をはねのけたレースなのだけれど、ナチュラリズム陣営にしてみれば「悪夢」。こういう因縁というか、戦いってのは面白い。馬はそれぞれ単なる一頭の競走馬だ。しかし、その馬が背負うのは騎手と斤量ばかりでなく、調教師、厩務員、オーナー、ファンなどさまざまな要素を背負う。国際競走ともなればその国の競馬文化まで背負う。こういう対抗戦が面白くないはずはない、と私は思う。かつての美浦栗東、あるいは中央と地方。そういうギミックは燃える要素の一つだ。自由化は一つの流れだけれど、「枠」自体が無くなってしまうのは、多少残念な気もする。
 しかし、目下のところテレポーテーションの技術はないわけで、その地理的隔たりから国際戦は物珍しさをまだ保っていると思う。そこら辺の平場や、G3にはなかなか出てこない。そこで、マカイビーディヴァ。外国馬への開放は日本の馬産にダメージがあるという話だってあるだろうけど、このアングルは捨てがたい魅力だ。豪州最強牝馬が伝統の淀二マイルに挑む。今年一月から決めていたことだ、マカイビーディーヴァを応援しよう。
 ただ、応援はするけれど、馬券がどうなるかはわからない。イングランディーレの例があっても、やはり「格が物言う春の天皇賞」だ。インターライナーの時、世間的にはライスシャワーの時にそれを感じた。となると、ヒシミラクルザッツザプレンティに重きを置きたくなってくる。もちろん、マカイビーディーヴァにも格の資格はあるだろう。そして、不安要素も多いがアドマイヤグルーヴ。鞍上含め、ちょっと無視できないと思う。まあなんだ、混戦はちょっと楽しい。

追記:いつか二ノ宮敬宇調教師もフランスへ一頭凄いのひっさげていって、「モンジュー。悪夢のように覚えているよ」とか小粋な台詞を言ってもらいたいもの。モンジューvsエルコンドルパサーhttp://www.geocities.co.jp/SilkRoad/7473/Arc99_1.html