フロストジャイアントは本命にしていい馬か?

ロドルフォ ロドリゲス攻馬手の話
馬なりで走らせたが、動きが良すぎたので、途中は抑え通しとなり、最後だけさっと追った。やればもっと時計が出るはずです。このままうまく阪神競馬場への輸送を乗り切り、レースに向けてベストの調整をしてあげたい。調教後の疲れもなさそうだ。明日以降は調教師の指示次第になりますが、阪神で金曜日にもう一本速いところをやる予定になっています。」

http://www.jra.go.jp/news/200812/120106.html

 と、12月1日のコメント。

ロドルフォ ロドリゲス攻馬手の話
「新しい環境でキョロキョロしていたが慣れていくと思う。アメリカのダートと比べてサラサラして深いが、乗った感じでは大丈夫。明日は、今日より早めの調教(キャンター)をするつもり。調教師の判断によるが、レースまでに強く追い切る予定はない。騎手は今日到着するが、レースまで騎乗しない見込み。」

http://www.jra.go.jp/news/200812/120302.html

 と、今日のコメント。阪神で金曜日にもう一本速いところって話はどうなった。明日の早めでいいのか? もう仕上がっていて十分ということ? というか、調教師は? ああ、大物だから来てないということ? 
 ……などと考えていくと、ニューヨークの地方馬(都会なのに地方馬、「大井の地方馬」みてえなニュアンス)っぽいティンカップチャリス、調教師(=生産者=馬主)もつきっきりだし、こっちのがいいんじゃねえのとか、ちょっと思えてきたり。先に乗り込んでるし、鞍上にエドガー・プラードってのは、この馬にテン乗りって点はマイナスとしても、単純に強化と見ていいような気もするし、時計も出してるし、名前もかっこいいし。だって、tin cupは辞書によると<(乞食が)物乞い用に使うブリキのカップ>というし、chaliceは聖杯という意味。なんというか、ニューヨーカーっぽいじゃないですか。というか、なんか有名な曲でもあるのか(wikipedia:ジミー・バフェット)? まあいいや。

 でも、でもですよ、人気になりそうなのがつまらない。もちろん、ヴァーミリアンだのサクセスブロッケンだのカジノドライヴだのに比べれば無いだろう。でも、その次の穴人気しそうな、そんな雰囲気はある。レベルどうこう言われるものの、俺もニューヨーク産馬限定のレベルはわからん(九州産限定戦みたいなもの?)し、最後のG2は普通にG2クラスの馬に勝ってるんでしょ? だとすれば、カジノドライヴくらいの評価は必要かもしらん。ともかく、馬柱にずらーっと1着が並んで、[8.1.0.0]などという表記を見たら、そりゃあちょっと穴人気すんだろう、と。
 あれ、そういえばニューヨーク? 馬?

現役引退後、97年から米国で種牡馬入り。05年ゴーサムS(米G3)2着のGalloping Grocerなどを出し、同年のニューヨーク州リーディングサイアーに輝いている。

2008-02-04 - 関内関外日記(跡地)

 そうだ、こんな話があった。さて、このニューヨークのリーディングサイアーは誰でしょう? 答え:エーピーインディ……ではなく、エーピージェット(上の記事読んでください)。エーピージェットリーディングサイアーになれるニューヨーク。さて、まったく想像がつかない。検索したら、最近のこんな記事を見つけた。

金融危機原油高でNY競馬売り上げ減少

http://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20081122-432279.html

 まあ、世界中一緒だろうけれどもな。うーん、どうかねティンカップチャリス? 見え見えなのを承知で、ちょっと買いたくなってはこないだろうか。

“I guess it is always a worry when you start changing training, like going in the wrong direction,” LeCesse said. “But this may be a once-in-a-lifetime chance for us. I have never been overseas; I’ve been to Canada and the Bahamas, but nothing like going to Japan. This horse has been doing well, and we’re hoping he can do well over there.
“He has already done enough to make us proud.”

http://www.nyra.com/aqueduct/stories/Nov152008.shtml#

 なんかあれだ、どちらかというと、極東の未熟ダートに物見遊山に行く、という雰囲気ではない。一生に一度の機会、$2.8 millionのビッグレースに挑むという感じではなかろうか。たとえばフェートノーザンの海外遠征計画だとか、そういう雰囲気ではないのか。自分の英語力ではよくわからん。わからんが、そうじゃあないだろうか。そうだとすれば、応援したいような気すらするのだが。それで、コスモバルクシンガポールで勝ったようなことになりはしないか、などと思うのだ。タクシー運転手兼調教師の馬だって、この国のスプリントG1かっさらうことくらいできたんだぜ? (←なんかもう完全にフロストジャイアントから乗り換えてるじゃん)。