25時間テレビは愛が地球を救う夢を見るか?

 俺は基本的にフジテレビの馬鹿が好きなので、この大々的な馬鹿番組も嫌いじゃない(競馬放送が潰れるのはむかつくが)。しかし、今年は系列局対抗にいまいち興味が持てず、例年に比べるとあまり見なかった。やはり、マスコットキャラ対抗の相撲大会が最高だった。カムバック、ナシテ君。

真夜中の大かま騒ぎ
去年の放送の大暴露合戦が記憶に新しいこのコーナー。その前の中居君とさんま、しましんのコーナーをほとんど見逃したのは残念だったが、こちらはきちんと最初から最後まで見た。今年もバトルの主役はロンブーの淳(去年のこのコーナーで対芸人の絡みが業界内で評価されたという)と極楽とんぼの山本。ヒントやほのめかしどころか、名前直撃みたいなやりとりになっていた。カンニング竹山の素人食い話は、本人がちょっと得意げそうなのが嫌な感じ。一番の収穫は極楽加藤の「セルビア・モンテネグロ」なのは間違いなく、その後コーナーで美人の奥さんが生で出てきた展開にはしびれた。心配なのは巻き添えを食らった「アルゼンチン」佐野アナだが、果たしてどうなのか。明石家さんまによる駄目だしは、去年と同じく邪魔に感じた。サンダルで殴るのは普通に痛そうだし。ただ、居なかったら居なかったで何か物足りない展開になりそうな気もする。どさくさに紛れて品川庄司が去年の「品川の過去」ネタを投じたが、完全に周りが引いて触れなかったので、やはりあれは本当に余程のことだったんだろうと再確認。ところで「アナル」は放送上オッケーだったんだね、アナル姉さん。
追記:果たしてどうなるのか、と書いた佐野瑞樹アナ
新聞記事にされてしまった(http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2005/07/25/01.html)。しかし、あの場面で逃げも隠れもせず「アルゼンチン」。フジのアナウンサーは何を鍛えられているのか。それにしても、苦情が無いなら記事にすることもなかろうに。もっとも、加藤も含めて「仕込まれたネタでした」ってことにしてしまえば、いくつかの家庭が救われるかもしれない。公には。
追記2:ドイツの売春事情
http://phil.flet.keio.ac.jp/person/sakamoto/mirror/travel1.html←こちらで紹介されている「サウナクラブ」形態が「ザ・パレス」に該当するのだろう。以前何かの調べものをしていて、たまたまこのページを読んだ。だから、「ザ・パレス」の話は何となくわかった。売春について……は、特にここでは多く語らまい。ただ、俺は曙町の近くにいるけれど、金を払って「Jリーグ」観戦すらしたことがないことははっきり言っておく。誰に対する何の弁明なのかはよくわからないが。
笑っていいとも!
こないだの月曜祝日に、本当にひさびさに見たのだけど、あまりの空気のぬるくつまらないことに驚いた。それ以前からいいとも増刊号など「見たくない」の箱に入れられていたのだけれど、ここまでとは、と思ったものだ。25時間テレビ内のこのコーナーの見どころは、爆笑問題の太田が菊間千乃アナネタをぶちまけたところだ。「もしもし菊間だけど」。
TBSとのコラボ
単純ミーハーテレビっ子の俺は、やはりこういう他局間ネタに弱い。純粋に「スゲー」いいながらチャンネルを行ったり来たり。しかし、同じ物を映していても、局によって線のシャープさや色合いが違うのはなんでなんだろう。
サザエさん
存在はよく知られている三谷幸喜脚本ものを放映。なじみある声に落ち着く。いや、思わず本当に久々にサザエさんを見てしまったのだ。律儀に三谷のやつの前に。しかし、三谷のを見て思ったのは、脚本がどうこうというよりも、顔だった。目が小さく、点のよう。今のはもうちょっとぱっちりしていないだろうか。どうも、その目の小ささや鼻の形から、顔が動物にしか見えなくて困った。絵の方もこちらに慣れているはずなのに。えーと、脚本はどうだったのか。電話帳より分厚いといわれる設定書を遵守しなきゃいけないというから、それほど突飛だったりすることもなく、というところだったか。
エンディング
最後は見ておこうとチャンネルを合わせると、金塗り鶴瓶の「俺の話を聞け」状態。これがまた流石に噺家なわけで、青木さやかが涙ぐむのもわからんではない(今回青木が働いているところを偶然にも一切見なかったが)。そして、その後いったん笑いに持っていったかと思えば、最後の最後も感動演出。頼むからこういうのやめてくれ。海外で女を買ったことを暴露された加藤の「これが俺の商売だ!」は魂の叫びだが、お笑い芸人がお笑いを語るのはそういう極限状態だけにしてくれ。馬鹿番組に取って付けたようなお涙なんか見たくない。それも内輪ネタの。感動の方は日テレに押しつけて、馬鹿なら馬鹿で終わらせてくれよ、なあ。