君は地震体験車に乗ったことがあるか?

goldhead2005-08-27

 みなとみらいは赤レンガ倉庫前、「ラジオ日本防災キャンペーン横浜防災フェア」へ赴いた。道中、ラスタカラーに身を包む若人たちの波に何事かと思いきや、そちらは「横浜レゲエ祭り」であって、私のあずかり知らぬところであった。しかし、薄着の女人の姿を見るに、まさしく目の保養と言わざるをえない。よきかな、よきかな。
 さて、赤レンガ倉庫前。官、総結集といった有様であり、海上保安庁自衛隊に警察に消防署と、今ここで何かのトラブルが起きても、極めて迅速に対応できること確実であった。しかし、それをそれぞれの縄張り意識と見るのは穿ちすぎやもしれぬが、自衛隊の特殊車両の前にいる自衛隊員と、すぐ向かいに止められた消防署員。不穏な空気と言わぬが、なんとなく変な空気に見えた。いや、見ず知らずの者同士、別にいきなり和やかに談話したりはしないのだ、どんな世界でも。
 その後、偶然にも海上保安庁の「工作船展示館」を発見し(これについては稿を改める)、昼食をとり、再び赤レンガ倉庫前に立ち戻った。次の見どころは海上保安庁の艦艇による消火放水の実演であった。沖合に三隻、真ん中の一隻が特に大きく、先端が二つに分かれて双胴のような形。それが放水をする。海だから水は無尽蔵だ。だが、いかんせん遠い。しかし、近くでやられてはみな塩水まみれであり、これは仕方ない。空高く噴射される水量については、おおよそ想像の及ぶところではなかった。実演が十五分ほどで終わると、三隻はバラバラの方向にそれぞれ帰っていった。

 その後、防災意識に目覚めたことによって、国土交通省の台風体験車で台風を体験してみた。靴下を脱がされ、用意された防水着を着て完全防御。トラックの荷台部分に当たる部分に入ると、全面にはモニタ。そこで、台風の「風太くん」(どこぞの畜生と名前モロかぶり)が登場し、台風の仕組みなどを講釈した後、「風を吹かせちゃうぞ〜」とか、「雨を降らせちゃうぞ〜」などと言うと上から雨、横から突風。これは台風体験というより、「若手芸人罰ゲーム体験」そのものじゃないですか。服の上から防水着を着用しているとはいえ、手の先と裸足の足はびしょ濡れに。だんだん、どこからか水が漏れて、体もびしょ濡れになってるんじゃないかと不安になってくる。なんとも言えぬ体験であった。

 よし、ものはついでと、その隣にあった災害体験車で災害を体験した。土石流体験である。これまたトラックの荷台に入るもの。中には座席とスクリーンがあり、配布された3Dメガネを掛けるという。そう、3D映像で災害体験なのだ。ここで私が感銘を受けたのは、3D映像の摩訶不思議である。なんで立体に見えるのか。幼き日に、赤と緑のセロファンで、ドラえもんか何かの映画を見たような気がするが、こういうのは初めてだ。もちろん、今さらの技術であることは承知しているが、改めてこれは何かに活かせないのか。だって、出てくるガキがボールをこちらに投げたりする小憎らしい演出に、マジ避けようとする私の身体。ポルノ映像とかどうだろう。きっと凄い。けど、目がとても疲れるのであった。ちなみに、土石がゴロゴロと来ると席が振動する仕組みで、なかなか乱暴な揺れが潔かった。同じ車両で火砕流バージョンもあり、匂いが出る仕組みらしいが、そちらは体験できなかった。横浜に活火山があるという話は聞かない。

 そして、最後に地震体験車だ。ここまでくれば、地震・雷・火事・親父なんでもこいの気分である。いや、親父体験車には乗りたくない。そういえば昔、志村けんの番組で、「地震だじいさん」とかいうコーナーがあったっけ。まあ、あれに乗るのだ。俺は、この機会を逃せば一生これに乗る機会はないと、同行者に頼み込んで長い列に加わったのだ。やはり、これが一番人気。して、乗ってみた感想は、はた目より激しい。だが、地震の持つ、あの底知れぬ畏怖と動揺とは、やはり異なる。とはいえ、あの激しい縦揺れはなかなかに体験しがたいものであった。
 最後にテツandトモのライブを見て(これについてもまた稿を改めたい→id:goldhead:20050830#p3)、関内のジョナサンでパフェを食って帰った。私は生まれ変わったらパフェになりたいと思う。