お昼の陰謀論アワー

 今朝は久々に二度寝をした。このところ、やたら早く目が覚めても、再び寝られないことが多かった。そして、気がつくと十二時を回っていた。テレビには「笑っていいとも!」。そうか、今日は金曜日か。そして、「笑っていいとも」か。
 近ごろのいいとも話題といえば、今さらながらではあるけれど、言うまでもなく観客の「いいとも年内終了って本当ですか?」。テレビもない職場ゆえ、話題ばかり聞いていて、ようやくネットで動画を見たのは昨日の帰り際。話だけ聞く分には、あるいはスタッフの仕込みかとも思っていたけれど、ありゃなんかマジなのかね。ちなみに、ぬいぐるみの元ネタは流石に古すぎて知らない。あと、山崎邦生はやはり笑いの神仙領域にいるとあらためて思ったものだ。
 しかしなんだ、俺がこれを見て思い出したのは、『サルでも描けるまんが教室』(ASIN:4091848613)のワンシーンだった。長期連載をしている大御所漫画家に連載打ち切りを伝えなければならない。大変な話だ。そこで、編集者が取った行動とは、漫画家の家に向かって流鏑馬の如く矢文を打ち込み、その矢文にはクロスワードパズル、それを解くと……、というネタである。
 けれど、この妄想はあまりしっくりこない。果たしてタモリはいいともを続けることに拘泥しているのか、というと、そうでもないように思えるからだ。かといって、ニュースステーション晩年の久米宏のごとく、やめたいオーラを漂わせているという話も聞かない。いや、最近いいとも(日曜の総集編)は進んで見ていないので、ほんとのところよくわからないけれど。ただ、なんか昔から淡々とやってるし、なんというかもう番組と渾然一体なのだろうかね。しかし、それでもいいともに終わりは来る。年内かどうかはわからないけど、来る。それはもう、ニュースステーションの久米降板なんてレベルの話ではないかもしれない。日本の昼を司るものの消滅にわれわれが耐えられるのか。あるいはあのぬいぐるみに化けた男、どこぞのカミの使いであったやもしれぬ。