香港競馬を聞く

 先日、短波放送の聞ける古いラジオを使ってないカバンの中から見つけた。雑音が酷かったが、それでラジオNIKKEIの香港競馬番組を聞いた。思えば、まだ海外遠征がこれほどまででなかったころも、こうやって雑音混じりのたんぱを聞いていたのだっけ。あれから随分海外遠征に関する意識もかわったものだ。自分がえらく年寄りくさく感じられるのは、やはりラジオの雑音のせいだろう。グリーンチャンネルなど完備の最近の裕福な若者からすると、まるで理解できない感傷に違いあるまい。
 まずは終了していた香港ヴァーズ。ここでシックスセンスウィジャボードの二着と大健闘。しかしなんだろう、これを聞く競馬ファンは皆似たような表情を浮かべたのではないか。「らしいなぁ」という笑み。シルバーコレクター、ブロンズコレクターの上を行く「最強の一勝馬」。なぜかファンに愛される馬となる。しかし、あまりに三歳馬が上の世代にトンコロ喰らってばかりでは、ディープインパクトの三冠に疑問符がつくので、この健闘はそういう意味でもよかったか。
 香港スプリント。日本ファンにもお馴染みの「精英大師サイレントウィットネスは回避したとか。アドマイヤマックスは見せ場なく沈んだと。前から言われていたことだが、やはり日本のスプリンタータイプには厳しい馬場とかなんとか。合田直弘は「あるいはダートのスプリンターみたいなタイプがいいかも」と言っていた。
 香港マイル。春秋のマイルチャンピオンが登場。現地では、サイレントウィットネスに先着したアサクサデンエンに注目だったとか。今年のジャパンカップエレクトロキューショニストが出てきたら、そんな感じだったのかな。あるいは、モンジュージャパンカップに来たときはどうだっけ。まあいいや、ここでハットトリックが勝って万歳三唱。春先は何だったろう、という復活ぶりだな。角居調教もすげえよ。
 で、最後の香港カップに日本馬は出走無し。アレクサンダーゴールドランって馬名は好きだな(負けたけど)。
 こんなところか。