ボビーの青春

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200601/gt2006012601.html

ボビーまさかの場外乱闘!ムネオ氏元秘書ムルアカら殴り連行

 このボビー・オロゴン騒動のメモをしようとして、私は迷子になりました。記事を探そうにも、警察沙汰だけに「社会」なのか、格闘家だけに「バトル」なのか……、果たして見つけたのは「芸能」でした。しかし、そうやって迷ってしまうほどボビーの格闘家としての側面は大きいのです。テレビにおいても、「タレント格闘家」などというわけのわからない肩書きがついていたように思います。しかし、格闘家としてリングに上がったのはたった二試合。金子賢より一試合多いだけなのです。それだけ、彼の戦いのインパクトが強いということなのかもしれません。二年前の大晦日興行における、ボビーについての私の感想を振り返ってみます。
http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20050101#p2

ボビーが怖かった。確かにあの身体能力は特筆すべきものだろう。しかし、だ。あのシチュエーションに臆さない精神力に、躊躇無くダメージを与えに行ける冷酷さ。ナチュラル・ボーン・ファイターだろうか。もっと早く始めていたらなぁ。それとも、アフリカにはああいうのがゴロゴロしているのだろうか。ともすれば、広島カープがアフリカにアカデミーを作ったのもあながち間違いではないというのか。

 振り返るに、いくつかの点で私の印象は合っていたが、いくつかの点で誤っていたと言えるでしょう。まず、「怖さ」についてはどうでしょう。はっきりいって、会見におけるボビーは怖かった。私はあの怖さがリング上のみで発揮される類のものかと思っていましたが、そうとも言い切れないようです。
 次に「もっと早く始めていたらなぁ」。これはボビーの年齢についての嘆きなのですが、何のことはない、実年齢は今年で三十九歳だということが発覚したのです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060126-00000019-spn-ent

これまで32歳で通してきたが、警察の調べで39歳であることが判明、なんと7つもサバを読んでいた。

 これはもう、年齢とか関係ないと言うより他ありません。ある意味、安心したと言っては変かもしれませんが、格闘家としての今後が楽しみになってきたくらいです(リングに立てれば、ですが)。
 そして、「アフリカにはああいうのがゴロゴロ」。これに関しては、ボビーの弟アンディ・オロゴンK-1参戦というニュースが先日あったばかり。一夫多妻制における異母兄弟らしいのですが、こちらにも期待したいところです。
 というわけで、図らずもいろいろなことが明らかになった事件ではありました。当初、「単なるプロモーションではないか」というような見方もあったみたいですが、何のことはない、事務所との取り分・独立がバックにあったとしたら、これはもうガチそのものでしかありません。こういう場合、テレビに流れる論調は「プロモーションにお金がかかっているから」と事務所寄りにしかならないのが定番。果たして、この逆境すらも持ち前の闘争心とセンスで乗りきれるのかどうか注目していきたいと思います。