俺が冬季五輪の競技の中で何が好きかと言えば、やはりモーグルということになる。二つ前の五輪で初めて見たのだったか、この妙な競技。しかし、スピードと技術(ターン)とエアの三点盛りのお得感に、進行のテンポなんてのもあって、四年に一度は必ず見たいことになっているのだ。
というわけで、昨夜も予選・決勝と睡魔と戦いつつしっかりと視聴した。そして四年に一度ファンは驚いた、エアが全然変わってるのね。スタートポイントにあった背景パネルには、モーグルの象徴としてスプレッドする選手をモチーフにしたイラストがデザインされていたけれど、スプレッドなんて全部で二、三回しか見られなかったんじゃないのか。主流はヘリコプターであり、バックフリップにフロントフリップ、3Dという感じ。いやはや、ダフィーの動作とか面白いのにな。
さて、勝負の方。もしも俺がこの競技の馬券を買うならば、里谷多恵の複勝である。いろいろあった(id:goldhead:20050317#p3←我ながら見事な下品さだ)里谷だが、ここ一番でやるタイプじゃないかと思うからだ。あと、上村愛子とのワイドね。……って、他の選手なんかも見るまで知らないわけだけど。
まあ、結果的に馬券は買わなくてよかった、というところ。とはいえ、上村も里谷も渾身のエアは見せてくれたんじゃないだろうか。けどなんだな、このモーグルの評価の半分はターンでできているんだな、という結果でもあったか。タイムも入れれば75%。その点で成績上位者は見事だった(もちろん空中技も決まってた)。やっぱなんか面白いや、モーグル。
一つ文句言いたいのは日本テレビ。決勝の前半、一人の演技終わるごとにCM挿入。これにはがっくりだ。たとえ四年に一度とはいえ、普段縁もゆかりもない解説聞くのが、これがけっこう楽しいもんなんですよ、と。まあ、日テレにしてみたら、「じゃあBS見ろや、貧乏人」ってとこだろうけど。