ダメ、絶対。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000119-kyodo-pol

 武部氏は、謝罪に来た永田氏に「こういう場で少し礼節を欠くのではないか」と指摘したことを紹介した上で「突然のことで応じざるを得なかった。こういうことが国会の品位と権威にかかわる問題だ」と強調した。

 堀江メールに端を発する永田寿康民主党の問題。はっきりいってもうお腹一杯という感じで、テレビなどで見てもチャンネルを変えたくなってくる。……が、本会議場での謝罪シーンだけは妙に印象に残った。
 永田の側からすれば、記者会見以上にやりにくい場という感じだ。例えるなら、職員室に一人で入っていって、よく知らない先生のところに行って詫びを入れなきゃいけないとか、先輩の教室に入ってとか、そんな感じを思い浮かべた(あくまで感じで立場の話ではない)。しかし、多少武部勤ということで救われる部分もあったのではないか。たとえば、相手が小沢一郎のような強面だったら、それこそ入院してしまう。
 一方で武部。この一種の不意打ちの詫び入れに動揺したのかどうかわからないが、あからさまに頭下げすぎであった。これじゃどっちが誤ってるのかわからない、というくらいの頭下げっぷり。これで後から「品位と権威」言われても、いまいち説得力がない。
 とはいえ、ここで武部が「礼節を欠いている!」とか怒鳴ったり、勝手に頭下げさせて無視したり、ふんぞり返っていては、さすがにイメージダウンは避けられない。では、リアクションとしての正解はあったのだろうか。
 うーん、たとえば、18禁マークの人(http://waizathu.fc2web.com/18kin.html)のように、両手を前に出すというのはどうだったろう。制止であるが、あくまで受け身。拒絶でありながら、「どうか、ここは抑えてくれたまえ」という感じが出るし、ペコペコして謝罪を受け入れたと勘違いされるようなこともない。
 が、咄嗟にそんな判断は難しいのかもしれない。それに、政治家先生方は皆、どちらかといえば選挙期間中に頭を下げることに慣れていて、いざやられると弱いのか。あるいは、衆人環視で頭を下げられるのに慣れていないだけか。いずれにせよ、武部の咄嗟のリアクションは失敗に思えたということである。あと、前原―小泉は談笑とかしていてあまり面白い見せ物ではなかった。