流浪の番組を見た

 昨夜のタモリ倶楽部のろくでもなさ具合ときたら、今のテレビの中でもたいしたもんじゃなかろうかと思った。だいたい、下仁田ネギをつつきながら下ネタを語りあうのだ、いやはや。
 それにしてもなんだ、テレビがエロ映像(女性の乳首など)に対して規制を強くする一方で、言葉に関してはゆるゆるなのがちょっと不思議だ。たとえば、昨夜も連呼されていた「アナル」なども、初めてはっきり聞いたとき(id:goldhead:20050725#p1)ちょっと「おや?」と思ったものだ。あと、「抱かれたい」などと言い換えられてオマンコのことを堂々とゴールデンで語られるのも奇異だ。
 勘違いないようご理解いただきたいが、「けしからん」と怒っているわけではない。むしろ、言葉をあんまり規制しないならば、映像や、あるいはきわどいお笑いのネタも許せよ、という話である。「最近の芸人はあるあるネタばかり」というのも、逆に規制が厳しくてそれ以外やりにくいという背景もあるらしい。
 勘違いないようご理解いただきたいが、「すべて自由にしろ」と言ってるわけではない。むしろ、縛りがあるからこそ地上波に映る乳首や語られるアナルがありがたいものになるのであって(ありがたいか?)、そんなものを得たければテレビなんかに頼るのはおかしい。ただ、例えばテレビが重要なラインになっている小中学生が、ギルガメを見てどきどきするくらいのグレーゾーンを残して置いて欲しいという話である。今どきの小中学生はネットで裏動画見放題なのかもしれんが。
 というわけで、あるいはやけに生き生きしたタモリが下ネタに興じるのを楽しめる俺も、いよいよおっさんの仲間入りなのかもしれない。俺はだいたい上品すぎるきらいのある人間なので、明日以降はこの日記でも少しくらい下品な言葉を用いようかと思った次第である。