http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/live/200704/04/index.html
アパートに帰ったのが十時ちょっと前。放送があるのは知ってたが、しゃあないもんはしゃあない。
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ブアカーオ・ポー.ブラムックvsアンディ・オロゴン。ブアカーオにぶつけてしまうセンスはよくわからない。アンディはデビュー戦から百戦錬磨のキック・ボクサーみたいな落ち着きっぷりで、この日も変わらず。これはすごい。だいたい、大勢の人の前で、小さな頃からムエタイに明け暮れてきたムキムキのタイ人が殴ったり蹴ったりしてくるんだから、尋常じゃない状況だ。などと敬意を表するのは、ハードルが低いか。でも、逆の立場では逆で、そのわけのわからん邂逅が、見る方には面白い。
「芸能人が」、「身体能力だけで」というのも真っ当な指摘かもしれない。ただ、それがこの競技の強さに反するかといえばノー。力より技、ゴリアテよりダビデというのは人類共通の好みかもしれないが、たとえばブアカーオにしたってやはり優れた膂力の持ち主であって、こういう舞台まで来られない中にはブアカーオを技で上回る非力もいるだろう。なんであれ、どっちが強いのか、というのが本質。バランス不問、経験不問。
とはいえ、ブアカーオだって相手がどんなやつかというのは気になるだろう。1Rはエンジンの掛かり遅かったが、2R、3Rとえぐい感じで叩く叩く。が、叩きのめすまではいかない。アンディは落ち着いている。落ち着いてはいるが、何ができるというわけでもない。ただ、3Rで急所に入ったあとにリズムが出たのはなんだろうか。我に返ったのかその逆か。アンディは健闘したが、倒されないことはできても、倒すまでには月と地球ほどの距離はあるように思えるがどうだろう。
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アンディ・サワーvs佐藤嘉洋。俺は佐藤の戦い方好きだけどな。プチ・シュルトというか。型にはめてやろう的、マシーン的連続攻撃。1Rはそれでいけそうだった。でも、2R、3Rとサワーのこれまた流れるような連打が入って、メタメタに。このメタメタさも悪くない。自分の競馬ができないときの逃げ馬の悲哀だ。
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魔裟斗vsオーレ・ローセン。どこのムエタイ王者か知らないが、ローセンは総合もやるし、膂力感じられて好き。ただ、スピードは見劣るのね。その肉体を活かした狡猾さ、というのはどういうのかわからんが、ダビデのゴリアテなど見てみたい。いや、それがセーム・シュルトか。
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全体的に物足りなさを感じた。のは、俺がKOシーンを見ていないというのもある。が、俺はこのところボクシング地上波を採点ごっこしながら見るくせがついたせいか、3Rが短すぎるのだ。判定でもぜんぜんかまわない。むしろ、採点遊びする分には長いほうがいい。それが無理なら、KOでいい。なのにKOが少なかった、と。ただ、K-1に限らずキックは長くて5Rくらいっぽいので、無い物ねだりだな。