内藤対亀田、今日

http://www.sanspo.com/fight/top/f200710/f2007101106.html

「オレは必死でベルトを獲りにいく。オレが負けたら、切腹するで。内藤は負けたら、どないすんねん」

 今話題の「切腹」なんだけどさ、俺、実際に亀田大毅切腹しないんじゃないかと思う。グローブしてたら短刀とか持ちにくそうだし、セコンドに外してもらったりしてたら、ちょっとタイミング的にどうよ? ってなりそう。だいたい、リング上では内藤大助陣営の歓喜で湧いてるだろうし、表彰状とベルトの授与みたいなのもやるじゃん。だからちょっと、切腹とかしたら邪魔じゃねえのって。だいたい、介錯人をどうするのかも疑問。皮下脂肪は薄そうだから、内臓にブッ刺すのは簡単だけど、それだけじゃあなかなか死ねない。あんまり死ねずにいると、TBSの放送時間もあるし、場内の清掃とかも始まっちゃうと思うし。で、介錯人が必要なんだと思うけど、やっぱり手練れじゃないと後頭部の頭蓋骨に直撃させて「痛い、痛い」とかなったり、「ああ、刃が反った、タイム、タイム」とかグダグダになってひどいことになるし、そういうのはお茶の間的にどうかってところじゃん? でも、手練れの人なんてすぐにスケジュール押さえられるかな? だから俺、冷静に考えて切腹はないと思うな。
 ただ、退路を断つってのはあると思う。ここまで言ってどうするの? に対する別のアンサーがあると思う。ずばり、「引退」じゃね?
 亀田の長男はさ、あれ案外ボクシングオタみたいなところあると思うのよ。どっかの新聞がずっと前に記事にしてたけど、ネットとかで常に自分の階級の情勢を追ってるとか、マジだと思うのよ。ちょっとボクシング馬鹿的なところもあるって風に見える。
 でも、次男ってどうよ? なんかイラストとかそこそこうまかったり、まあ歌だって人並みには唄えるのかもしれない。で、どうもそれを披露したがるのは、なんかもうともかくあんまりボクシングに興味ないんじゃね? みたいな。まあ、勝手な思いこみだけどさ、なんかそういう風に見える。歌手とかになりたいんじゃねえの、マジで、みたいに。なんか、辞めたいんじゃね? って思えちゃう。
 でさ、格好の機会じゃん、こんなん。そりゃあ勝ったら大金星で、ひどい勝ち方であっても一応チャンピオンの箔はついちゃうけど、その後も大変。負けて再起となっても、下手すればもっと日本人とやらなきゃいけなかったりするだろうし、けっこう茨の道じゃねえのって。だったら、ここで負けたら引退しちゃう。それで、職業「亀田家次男」になって、兄や弟のイベント周りをうろうろしたり、あと、Vシネとかけっこう似合うと思う。
 そうだ、さらに弟がいたんだ。弟はどうなんだろう。ちょっと未知数だ。武者修業先のメキシコでいきなり消息不明になって、数年後に地元青年マフィア団のボスとかになって、「兄弟たちよ」とか言ってても(参考:『Shake Down』伊豫治好)似合いそうだとか、得体の知れない感じもする。
 まあ、俺が言いたいのは、試合後にみんなが感想を言い合えるような試合になってくれて、論争とかそういうのは簡便なってところ。すっきりとな。ローブローとか、バッティングとか、腸蹴りとか、そういうのは無しでな、な。