給食に出たソフト麺

 めずらしくファミリーマートに行ったら、ソフト麺ミートソース売ってたから買ってしまった。「内側に水滴のついたしゃりしゃりの袋じゃねえと感じでねえな」とか思ったりして、その時点でハードル上がりまくりなわけだけれども、まあ、食ってみたらこんなものかという感じ。これはこれでコシがあって美味しい。しかし、むしろ、ソフト麺を再現しようとシマダヤのロングライフ麺をレトルトのミートソースで食ってみて「似てるんだけどなんか違うんだよなあ」と思った、それに似ていた。

 しかし、R45か。給食の世代差というとこのあたりのページということになるんだろうが、俺はどうも昭和終盤の小学生だったのだけれど、アルマイトの食器込みで昭和50年代に近かった。ちゃんと給食室があったのは恵まれていたと思うが、当時はわからなかったな。低学年のころは身体も小さく、ぜんぜん食べられないから苦痛だった。ただ、塾に行きだしてから、10分の休み時間に晩ご飯を食う術を習得して、やがてはクラス一、二の早食い人間になってしまった。それに量も食えるようになって、半分にちぎったソフト麺を女の子からもらう側になったのだっけな。でも、太りはしなくてよかったけれど、背は伸びないままだった。クラスで人気の、しかも自分の好きな子から、「君の欠点は背だけだ」と言われたときは、「よーし頑張って背を伸ばすぞ!」とかいって牛乳飲もうという気も起こらず、「背はしょうがねえじゃねえの」とすごい諦めの境地に至ったっけな。
 ……と、まあ、追憶を引き出すのに十分なソフト麺でしたとさ。