今敏監督の訃報

 去年くらいからアニメを見はじめた俺。今敏監督作品は、DVDで一通り観た。

 感想を読み返してみれば、『パーフェクト・ブルー』と『東京ゴッドファーザーズ』がすげえよくて、一方で『パプリカ』と『千年女優』はあんまりピンと来てない感じ。でも、パッとイメージが湧くのは後者だわな。平沢進の音楽も含めて。いや、平沢進を『千年女優』見るまで知らなかったわけで、これについてはほんとうにありがとうと言いたい(『けいおん!』によっていずれ知ったかもしれないが)。
 しかしなんだろうな、たぶん俺はこれらを当時持ってた14型のテレビで観てるんだ。この、映像がすげえところである『パプリカ』と『千年女優』、これは劇場といわんまでも、せめて今持ってる多少大きめのテレビで観たら違った印象があったかもしらん。そのあたりについてはわからんが、そのような可能性もある。
 あとは、ネットでこの監督の書いたたくさんのテキストを読んだ……はずだが、今現在サイトがパンクしているようで確認できない。できれば、残してもらいたい。あとはそうそう、これだ。

 私は作品の批評的見方というか、知的な鑑賞のしかたがわからない。あらゆる作品についてだ。セオリーがわからない、小難しいことが言えない。ただ、ひとつだけ気にかけようとしていることがある。「ある作品の最初のシーンは、その作品で監督が一番表現したいものを表している」……だったか、よく覚えていないが、そのようなことである。『パーフェクトブルー』のDVDで監督がそう解説していたような気がするのだ(確信がもてない)。

ウィッチたちが帰ってきた! - 関内関外日記(跡地)

 これ、また確認しようか。というか、いろいろ映像についての見方を講義していたようにも思う。いくらかアニメを観たので、また勉強しようか。
 ああ、しかし、このところ少し映画館に足を運ぶようになっているし、今作品の新作をスクリーンで観られないのは残念だな。惜しいな。なにか進行していたものもあるようだし、それの完成を願おうか。ほんとうに。
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↑『東京ゴッドファーザーズ』は、ほかの今作品に興味を持ってはじめて存在を知った。なんでこれだけの作品が、アニメに興味のなかった人間にまで伝わらなかったのだろう、などとは思う。