前にも書いたとおりここのところ人生に張りがないというか、張りがあったためしもないが、ともかく酒も飲めないしストレスが溜まっている(忌まわしいなにかかく語りき - 関内関外日記(跡地))ので一発ピアス穴を増やすことにした。というか、穴を増やしたいというのはもう10年ちかく思っていたのだが(日記を読み返せば冬にさしかかったらだいたい毎年言ってると思う)、これをいい機会にと。いや、なんの機会があったんだがしらんが。
で、ドンキで買ったピアッサー。軟骨用。ヘリックスに2個(あ、ヘリックスっていっても、おれが思い浮かべるのはヘデラで、さっき知った単語だから)。だから2個買った。最初に耳たぶに開けたときは女にやってもらったんだけど、こんどは自分で。あ、言っておくけど、おれ、死ぬほど注射とか嫌いだし、痛いの嫌いですげえ怖がりだし。でも、まあなんとかなるだろと、消毒用エタノールで消毒しまくって……なかなか位置というか、角度わからんね。とか、やってる間に、雑菌がついたのではないか? などとエタノールを無駄遣いして、いよいよ、「ええい、ままよ!」と。
……と、プツッと食い込んでぐぐと押し込んで、これが硬いんだよ、軟骨のくせに。いや、食材の軟骨ってだいたいこりこり歯ごたえあるか、いや、こっちも必死で、早くバチンといけよって感じなんだけど、うおおって力入れてさ。テレビでちょうど『平清盛』やってるし、鏡の自分の顔見ると切腹中の武士かよみたいな。で、なんか手ごたえあって「ようやくか?」って思ったら、スタッドがまだピアッサーの台座に鎮座してて我関せずみてえな顔してんの。なんか勇気振り絞って腹に短刀突き立てて「介錯を!」っていってんのに、介錯人が「せめて一文字やれよ」みたいな冷めた顔してる、そんな絶望感。そんで、さらに青筋たてて握りきってようやくなんかまた手ごたえあって、スタッドに刺さったみたい。でも、なんか強く握りすぎたせいか、今度はピアッサーがなかなか取れないし、取ろうとすると耳痛えし、いい歳して、おれ一人でなにやってんだろみたいな。
……で、結果なんか開いたんだけど、まあとりあえず血も出ないしね。痛みもまああんまりでね、それで雁木戦法の本読みながら(つーか、もっと普通の矢倉なり四間飛車なりの基礎を固めるべき)、録り溜めておいた『スマイルプリキュア』とか見たりしてね。でもね、こんな季節にてめえでやりやがって、軟骨はトラブル多いし、下手すりゃ3ヶ月くらい化膿の可能性と戦っていかなきゃいかんのやし。そんでもね、なんか、そこらへんのケアに「気を取られる」ってのは、気が病んでるおれにとっては悪くないような気もする。耳の世話しなきゃ、みたいな。まあ、園芸療法みたいなもんか。で、もう一発はとりあえず取っておくことにする。っつーか、予定位置よりちょっとずれて、耳たぶと同じく増設するのに悩む感じになっちゃったんだけど。それともテレビの源為朝のに合わせてやってみたりして(シーンあるかしらんが)。まあ、そんなところで。