横浜でもホタルが見られるんだ、今のところ


 安くて軽い三脚と安いカメラと安いレリーズを持ってのこのことホタルを見に行く。あわよくば撮れたらという逃げを自分の中で打っておく。
 三渓園(有料)でちらちら見たことはあったが、今度は瀬上市民の森のあたりだ。地元でないのでよくわからないが。






 サムネイルが暗くてよくわからないが、ホタルらしき写真にはなったかどうか。ボケボケだな。なってないか。
 ただ、この目では乱舞、とまではいかないまでも、そうとうのホタルを見た。いつかの流星群を一晩見続け、「一生分の流れ星は見た」と思ったが、今回もそう思った。流れ星とホタルは似ている。スッと光を曳いてスッと闇に消える。もちろん、本当に乱舞するようなところも日本のどこかにはあるだろうが、おれを待っているわけでもないだろう。

 消えるといえば、この森もどうなることかわからない。いや、ピンポイントでその場所は大丈夫だろう。しかし、周辺で開発の話が持ち上がっている。ホタルというやつは、生きるのにやっかいなことが多い連中だ。どうなることかわかったもんじゃない。

 東急の土地。こんなところに住宅地を作ったところで、駅からは遠いだろうし、公田は混むぜ。あきらめればいいのに。そういうわけにはいかないのか大資本。おれはどこぞの活動団体の手製のカンパ箱に千円札をねじ込んで森を後にした。千円でどうなるわけもない。その何万倍でもどうにもならない。そういうものだろう。大資本、土地の私有。大資本、土地の私有、大資本、土地の私有!