- 作者: シギズムンド・クルジジャノフスキイ,秋草俊一郎
- 出版社/メーカー: 松籟社
- 発売日: 2013/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書は1929年ころに書かれたタイム・マシンもののSFである。ただし、60年もの間、日の目を見ることはなかった。ソヴェート・ロシアの検閲に通らぬ作品を密かに書くことを「引き出しのなかに書く」というらしいが、本作もそうであった。とはいえ、すっごく反共的というわけでもないので。
それで、短めでわりとわかりやすい設定だったりするのだけれど、なにか読むのに骨が折れた。というか、眠気を催した。やけに眠くなる。なにかこう、なんというのだろうか、SFというより『類推の山』でも読んでるような? 革命や戦争、そんなものが主人公の夢をくじこうとするとか、そういうのはわかりやすいっちゃーそうなんだけれども、なんだろうね。ロッシアー的ななにかが引っかかるのかね。やけに細かい描写、言葉遊び、迷い道に入ったみたいな……。だてにシギズムンド・クルジジャノフスキイの作品じゃねえな、と思わせる。ほかに二作ほど訳されているらしいが、読むかどうかは不明。以上。
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……これは現代作家。
……ピリニャークの名前がちらっと出てきた。