それは湘南モノレールではない -原鉄道模型博物館に行く-

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横浜駅東口から寒々とした道を歩くと、たくさんのチョイモビが打ち捨てられていた。横浜の闇は深い。

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金属の人が空を見上げるそのビルの2階。

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原鉄道模型博物館。横浜に住んでいながら行ったことがなかった、行ってみた。

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企画展としては皆が大好き京急特集なのであった。守れ要塞、防げよスパイ。さすが京急、ハードコアである。

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今はダァシエリイェスだが、かつては観光列車だったため、車内放送で観光案内をしていたらしい。ぜひ復活してもらいたいものである。

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して、鉄道ファンとしてはこのあたりがハードコアなのかもしれないが、とんとわからぬ。

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それよりもハードコアなのがこの博物館のコレクションを作り、集めた原信太郎という人なのだった。漫画に描かれたような大金持ちの家に生まれ、祖母からおもちゃを「ツケ」で買っていいと言われていたら、当時の首相の月給よりも高い海外の鉄道模型を買ったとかいう。それでもって、戦前からライカのカメラを片手に鉄道三昧である。その上、鉄道模型づくりもすさまじい。はじめて作った模型というのが展示されていたが、素人目に見て「すげえ」としか言いようがなかった。あとはなんだ、「一番切符マニア」でもあって、駅の工事現場におみやげの一升瓶を持って数日前から乗り込んだとか、寒いから自動車ごと駅舎に乗り込んだとか、ややドン引きするようなエピソード満載なのである。

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この模型は海外のオークションに電話で参加して、高額で競り落としたものだという。アラブの王様が競走馬のセリに参加するようなものである。その後、この模型の元になったドイツの都市から買い戻しのお願いもあったらしいが、今、ここにあるのである。おそろしいおそろしい。

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その原信太郎の写真アルバム(五千枚以上?)がすべてスキャンされて、タッチパネル式の端末で閲覧できるようになっていた。おれは我が懐かしき「湘南モノレール」の文字を見つけてさっそく見てみたが、なんとそこには「横浜シーサイドライン」の写真があった。違うよ、それは違うよ。まあ、原氏がそうアルバムに書いていたのだから仕方ないのかもしれないが。ちなみに、江ノ電のアルバムの一部に昔の湘南モノレールの写真がちょっとだけあった。ぐぬぬ

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それでもって、ミニチュアの世界である。

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思ってたより、デケエ。広い。そして、シャーっと走る鉄道の音がなんとも心地よい。そのあたりは、こだわりの部分であるらしいが、たいしたものである。実際に架線から電気を得ているなどもこだわりの部分らしいが、たいしたものである。おれは鉄道もよくわからぬし、鉄道模型となるとさらにわからぬが、たぶんたいしたものである。

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わりと短い間隔で夜が訪れて朝になったりするのである。ポケーッと見ていても飽きない代物といっていい。入場料の元はとれるような気がする。

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古今の横浜を圧縮してあるコーナーもあった。昼ごろに県庁からサラリーマンの列がぞろぞろ出て行くのがおもしろかった。

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とまあ、そんなところで博物館をあとにして(館内に置いてある京急のキャラ人形を探そうというイベントはやや難易度が高かった)、お茶でも、ということになったのだが、横浜は大都市であってたいそうな人混みであって、結局関内に退避した。

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大都市の大駅舎である日本のサグラダ・ファミリア横浜駅から京浜東北線に乗って……。

 

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……わたらせ渓谷鐵道

 

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……大井川鐡道。ちなみに、原氏のアルバムにたくさんの写真と雑誌の切り抜きなどがあった。やはりアプト式は押さえておくべきなのである。

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……日本一短い芝山鉄道

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……タイトルに伊東温泉などとあるが銚子電鉄

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……千葉都市モノレール。これは一人でわざわざ行った。ところで、『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』で湘南モノレールらしきものが描かれていたよね。町はまったく別物だったが。あと、今期のまだおれがタイトル覚えてないやつにも出てきたように見えた。経営者が変わるのだから、ガンガン攻めてほしい。いや、それらがみな千葉のモノレールがモデルという可能性も否定出来ないが……。

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……そしてこれがおれのもっとも身近であった乗り物であり、偏愛する鉄道である湘南モノレールである。え、モノレールは鉄道に入るの? 入らないの? よくわかんね。まあいいや、それじゃ。