CASHというサービスが出てきたときには驚いた。それで儲けられるのか? と。よくわからないが、スタート時は混乱して、しばらく休んでいた。そして再開した。再開して、こんな話題が目に入った。
即査定・現金化できる買取アプリ「CASH」の最低買取金額が1000円にアップ | TechCrunch Japan
ファッションアイテムなどを撮影するだけで即査定、現金化できる買取アプリ「CASH(キャッシュ)」。6月のサービス開始からわずか16時間で3億6000万円分の「キャッシュ化」がされるも、利用が殺到しすぎてサービスを停止し、物議を醸した。その2カ月後にサービスを再開。11月21日には運営のバンクをDMM.comが70億円で買収し、話題を集め続けている。
そのCASHで今度は「最低買取金額を1000円に変更する」との発表があった。“どんなアイテムを査定しても、買取金額が1000円以上になる”とうたう今回の変更。8月のサービス再開時にブランド品買取に特化し、当初「1000円でキャッシュ化できた」ことで話題になった「H&Mのヘアゴム」などはさすがにカテゴリーから削除されているが、服飾雑貨で使用済みのものなど、これまでは1000円以下と査定されていたものも軒並み1000円以上に査定額が変わることになる。
1000円。1000円はもちろん欲しい。ほしいが、1000円だけもらえるのかもらえないのかわからないのにいろいろするのは面倒だ。が、これが5000円だとどうだろうか。5000円欲しい。というわけで、おれはおれの無駄に多い衣料品(たとえばこないだ整理したらボトムスだけで37着あった。短いのを含めると45を越える)、おれの無駄に多い古着の中に売れるものはないのか。そう思った。そう思って「ブランド品」を適当に探した。日頃愛用しているもの以外で、だ。ウエストがきついもの、だ。
とりあえずこんなところか。コンディションは三段階から選べて、むろんすべて一つ星(状態が一番よくない)を選んだ。なにせ古着の古着だ。写真による査定というのは、正直なにか意味があるのかわからなかった。
というか、全体的に意味がわからない。もう、この時点でとりあえず現金6000円になってしまっている(正確には手数料がかかるので少し下がるが)。あとから「お前の送ってきたのアウトだから返せ」といわれるかもしれないが、ともかく金になってしまう。すごいな。フィンテックだか貧テックだか知らないが、たいしたものだ。
送料も無料だ。無料どころか、送り状すらヤマトが持ってきてくれる。こっちは段ボール箱にでも衣料を詰めておけばいい。それだけでいい。こんなんで、このサービスは成り立つのか。おれにはよくわからない。おれの送るようなカスがあって(一応真正の「ブランド品」ではあるのだけれど、状態とかが……)、「やっぱり金返せ」ということになって、そんな手間とかがあっても、総体では儲かるのだろうか。儲かるのならば「すげえな」というところだし、やっぱり駄目だったとなったら「そうだろうな」というところである。
して、おれはこの事業の成否など実のところどうでもいい。これが幾らになるのか、だ。状態が悪いとか、お前これ、お前の言ってるのと違うよ、ということになって、実際は1000円くらいになるかもしれない。0円かもしれない。まったくよくわからない。よくわからない状況での、リアルタイムの「前編」だ。もしも、万が一、6000円になったら、そうだな、有馬記念の三連単ボックスでも買うか。「後編」がいつになるのかわからんが、以上。
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