ゴールデンウィークを前に、船橋方面からお酒を送っていただいた。一升瓶の日本酒である。それが、こちらになる。
白川郷純米にごり酒、これである。にごり酒、これである。おれは生まれてから今までにごり酒を飲んだことがあったろうか? まったくないとは言い切れないが、「こういうシチュエーションでこのくらい飲んだ記憶がある」というものはまったくない。まったくないおれににごり酒一升瓶である。豪気だ。
で、まずおれが衝撃を受けたのは、見た目でも味でもない、数字である。日本酒度が書かれているのだが、それがなんと「-25度」なのである。日本酒度がなにかというと、めいめい調べてくれればいいが、「0」を真ん中に、プラスに進めば辛く、マイナスに進めば甘い、という数字である。なんというか、ざっくりとした好みに対する、ざっくりとした目安だ。「日本酒にとっての辛い、甘いとはなにかね? 糖分量が酒の味の本質を表しているのかね?」とか疑問に思う人は、めいめい自分の沼に進んでください。
で、なぜ-25度について驚いたかといえば、たとえばおれがたまに飲んでいる「超辛口」を銘打った日本酒でも「+9~+10」なのである。「超辛口」といって、+10。というか、辛口と銘打った日本酒でも+3だったりもするわけで(まあ一応言うけれど、数字が大きければ美味しいとかいうわけではないですよ)、まあともかく25という数字がでかい(もちろん。
で、冷やして飲めと書いてあるので、冷蔵庫で冷やした。冷やして、振って、注いだ。これが、なんというか、そうぞう以上にドロドロなのだった。牛乳くらいかと思ったら、飲むヨーグルトくらいだった。
で、味である。これが、なんというか、なんか、なんつーの、なんなんだ、これは。やはり飲むヨーグルトっぽいのどごしに、でも、この味は、日本酒、なのだろうか。アルコールは、入っているよな。うーん、わからん。わからんのもう一杯。やっぱり、なんだかわからんぞ。これは酔えるのか、なんなのか?
わからなくなって怖くなってしまったおれは二杯飲んで冷蔵庫にしまってしまった。公式サイトでは、ロックで飲むこともおすすめしているので、それも試してみようか。しかしまあ、世界にはいろいろなアルコール飲料があって、日本酒といってもさらにいろんなものがあるのだな。まあ、ゴールデンウィークは部屋でどぶろく……もといにごり酒を飲んでステイホームしたろか思います。以上。