2021年 高松宮記念回顧

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このところ馬券が当たらない。これはなんというか、本当に当たらないのだ。当たるけど儲からないとかそういうレベルではなく、本当に当たらないのが続いている。

その理由はわかっている。馬券の買い方を買えたからだ。おれは長いこと、それこそ競馬をはじめてからずっと単勝馬連という買い方をしてきた。が、その収支はというとひどいもので、「買い方を見直したほうがいいのではないか」となった。そして選んだのが三連単の道である。

三連単。一着、二着、三着に来る馬を順番通りに当てる。五つのレースの一着馬をすべて当てるというやや宝くじ的なWIN5というものもあるが、ともかく三連単というのは一番当てにくい馬券である。

当てにくい以上は、配当も高くなる。おれは、的中率を捨てて、回収率のために三連単中心の馬券にしてみることにした。とはいえ、おれはあまり種銭に恵まれた人間ではない。ただでさえ当たらない馬券の、一番当てにくい券種で、さらに買い目が少ない? 当たらなくて当然だ。だが、ちょこちょこ回収するのが目的ではない。当たらない間は臥薪嘗胆、たまにどーんと取り返すというスタイルだ。取り返すことができたら、いいのだけれど。

マーチステークス(G3) 結果・払戻 | 2021年3月28日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

レピアーウィット。ここで勝つかよ。いきなりマーチステークスの話である。おれはレピアーウィットを追ってきた。それなりに特徴を掴んだつもりでいた。内枠で先行馬が多い。ここでは消しかな? と、思ったら、湿ったダートをするすると先行。単なるやっかみだが、「せめて負けてくれ!」と思ったりもする。実のところ、追ってきた馬だから単勝くらい買い足すかと思ったら時間切れになったという経緯もある。アメリカンシード、どこに消えた。ああ、すなおに追ってきた馬から心情馬券を買っておけばよかったのだ。そして二着にヒストリーメイカー。これ、三連複のボックス(メーンの馬券はアメリカンシードからの三連単)、最後の一頭どうしようと思って、ハヤヤッコと迷って、切ってしまったのだ。アメリカンシードが飛んで、三連複は二万円を越える配当があった。脳みそが焼き付く感じがした。

というわけで、高松宮記念はどうでもいいですね。おれはレッドアンシェルから買った。思ったより馬場が悪い。おれにこれという本命馬がいなかったので、内枠の方で人気薄しているこの馬に目が行った。三着まであるんじゃないのか。ここは人気薄ということもあって、単勝馬連、ワイドで勝負。意外といいスタート。わりと前目につけるレッドアンシェル池添。一発あるぞ! と思ったのは最終コーナーを回ってきたその一瞬。そっからは伸びずにさようなら。

で、勝ったのはダノンスマッシュ。まあ、おれはダノンスマッシュを軽視していたので、もうべつに悔しくはない。外枠、道悪、そんな不利は世界最強級が集う香港のスプリントG1を勝った馬には関係なかった。一皮むけたのだろう。それを見抜けなかった。レシステンシアも軽視してたし、もうまるでレースが見えていない。

高松宮記念(G1) 結果・払戻 | 2021年3月28日 中京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

というわけで、しばらくおれは地獄のような馬券生活を送ることだろう。が、一ついいことがあって、それは「まあ、買わなくていいか」という思いが強くなって、なぜかわからないが「どうしても買わなければ」という義務感がなくなっているのだ。テレビをつけて、これからレースがありますよといっても、飛び込み自殺しなくなった。メーンが終わったら、最終もやらんで店じまいしてしまう。あまりにも当たらないので、もうどうでもよくなっているのかもしれないし、それは幸福への道だろう。とはいえ、ドバイにも手を出してボロボロだったんですがね。まあ。