バトラーもよく耐えた、dTVもよく耐えた、井上尚弥はやってくれた

 

……というわけで、井上尚弥四団体統一。まず、正直に言うと、独占配信のdTVが耐えられるかどうか心配だった。よく耐えてくれた。独占しといて見られないというのは最悪だからな。おれは基本ネガティヴな人間だから、ネットにdTVの罵詈雑言を書き込むことになる想像ばかりしていた。

 

が、dTVはよく耐えた。耐えたというか、余裕だったかもしれないが、そのあたりの事情はいまわからない。とにかく、おれは井上尚弥の統一戦を一時停止も、遅延も、画質低下もなく見られたということだ。dTVは仕事を果たした。とはいえ、ほかのコンテンツにあまり魅力を感じないので、次の井上尚弥戦があるまで解約するつもりだが。もちろん、次回が無料期間でなくても、あるいはPPVであっても見るつもりではある。

 

試合のほうは、ポール・バトラーがよく耐えたという印象。とにかくどんな挑発があろうが、どん引きで守り守って、ひょっとしたらの井上尚弥がバテてくれる最終盤の一発狙いだったのだろう。ポイントを稼ごうという気配もなかった。

 

とはいえ、サッカーでいうところの得点の気配とでもいうのだろうか、バトラーに一発があるようにも見えなかった。それだけ井上尚弥が押していたし、一発をくらうようなディフェンスにも見えなかった。でも、バトラーの脚が止まらないので、これは判定もあるかな、と思った。正直なところ。

 

ところがどっこい、モンスターはモンスターやな。ガツンガツンとやってぶっ倒した。どんだけバトラーにダメージを与えていたのか。ミーハーのおれにはわかりかねるが、ともかくダメージがたまっていたのだろう。いやはや。

 

これで井上尚弥バンタム級の戦いは終わった。次はスーパーバンタム級だ。おれはミーハーなのでスーパーバンタム事情に詳しいわけでもないが、二団体王者のひとりフルトンは階級を上げるかもしれないし、もうひとりの二団体王者アフマダリエフは故障療養中だという。また遠回りになるのかもしれないし、そうでないかもしれない。しかし、井上尚弥はやってくれる。そう信じて、応援するだけのことだ。すばらしい王者、すばらしいスポーツ!