なぜおれは競馬以外のギャンブルをやらないのか?

寄稿いたしました。

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たぶん、めずらしいケースと思われる競馬のみのギャン中のお話です。いや、だいたいギャンブル依存症の本の症例ってパチンコ・パチスロなのよ。

 

まあいいや、なんでおれがほかのギャンブルを「やらないのか」についてメモしておきたい。「やらないのか」というか、素人からどう見えるかというところで。あ、おれのiPhoneは全国の三競オート全部買えるようになってます。

 

ボートレース(競艇)

ボートレースは競艇場で見ている分にはなんかいい感じの競技だ。水がなにか涼しげだし、そこを甲高いモーター音でボートが走る姿はいい。

いいのだが、博打としてはどうなのか、おれにはいまいちわからない。組み合わせ数が少ないので当たりやすい博打ではあると思う。けれど、素人が「ちょっと買ってみるか」と思って手を出してみるレースなどは、予選の結果が反映されており、ただでさえ有利な一号艇に一番調子のいい選手が入ることになる。

これはわかりやすいが、しかし、だからどうしたものかわからない。二号艇の選手の技量が……とかはやっている人でないとわからない。

わからないのは仕方ないが、勝負があっという間につく。最初のターンで勝者が決まる。あとは二着、三着でもつれたりすることもあるが、だいたい長いウイニングランを見ることになって、最初のターンの後先当てに失敗したら、まったく面白くない。

 

競輪

競輪は奥が深い。ラインやなんだについてはずっと『ギャンブルレーサー』を読んでいたから知っている。だいたい、なんとなく。でも、ラインがあって、さてそれがゴール前どうなるのか、というところがわからない。ラインの最有力選手から同じライン内に流せばいいのか、ほかのラインの中の最有力選手に流せばいいのか。そのあたりの基本がわからない。わからないから「単騎の古性優作から買うか」とかになる。奥が深そうで、おもしろそうではあるが、今から始めたところで歯が立ちそうにない。

 

オートレース

一回だけ現地で見たことがあるが、あまりよくわからなかった。あまりボートと自転車に比べてもなぜかあまり買ってみようという気にならない。これはほんと知らない世界。

 

パチンコ・パチスロ

一番身近な博打ということになるが、一度も店舗に入ったことがない。親も友人もなにもかも、おれの周りにパチンコをやる人間がいなかった。いなかったので、誘われることもなかったし、そこにパチンコ屋があっても高級宝飾店があるのと同じで、自分にはまったく縁のない風景にすぎない。

一人でいってみるか、と思ったこともない。やり方がわからんのでまず店員に聞いたりすることになるのだろう。そんなの恥ずかしい。とはいえ、ネットで情報を収集しようにも、店舗によってなにかが違うかもしれないし、やってみて失敗するのも嫌だ。

というか、パチンコ・パチスロの危険性は突出しているし、それよりなにより種銭がすごいスピードで吸い込まれていくらしい、それに耐えられそうにない。ちょっと待て、ちょっと冷静になろう、そういうタイミングがなさそうに見える。まったく興味が持てないので、それはよしとする。

 

オンラインカジノ

たぶん違法なのかな、賭場が海外にあるとグレーみたいになるんだっけ。よくわからん。よくわからんが、なんか信用できない。危ない。やりたくない。

ちなみに、横浜市にはリアルなカジノ案(IR)があって、おれはそれに賛成していたが、自分が行きたいという理由ではない。なにせ、入場するだけで相当な金を取られるのだ。金持ち向きという場所なのだ。ブラックジャックやスロットマシーンくらいならできるかもしれないが、まああんまり。

 

麻雀など

麻雀は中高のころやっていたが、もうすっかり。まず牌の並べ方から、サイコロを振る手順が思い出せない。それになんといっても符計算ができないだろう。さらには対人間で暗黙のルールというか、マナーというか、場を壊さないように打つなんてこともできないだろうし、フリーで雀荘行く勇気はないな。

あとは、やはり中高大学生のころ何度か一時の娯楽としてチンチロリンとかインディアンポーカーとかやったことあるが、まあ一時的には面白いわな。とくにチンチロはやばいくらい盛り上がったな。もっとも、これらは常習的な博打として趣味にしたらお巡りさんに連れて行かれてしまうだろう。

 

……というわけで、おれは競馬以外にはほとんど手を出さないで行きていくことだろう。ほとんど、というのは、たとえば地上波でボートレースや競輪の大レースを年に何度か中継すると思うが、そういうときは「ちょっと参加してやろう」みたいな気持ちになるのである。けどまあ、なんとなくそれだけ。ただまあ、なんか二十年前の川崎競馬場の雰囲気を味わいに競艇場、競輪場に行ってみたいなとふと思ったりする。いや、どっちももう小綺麗になっているのかな。灰色のおっさんたちはどこに行ったのだろう? いや、ここでこうしてなんかうだうだ書いている、おれがそれになったんだわ。

 

以上。