10月の海を探しに

立ち返れ、飽きるほど見た景色。

 

この道におれの人生の半分くらいがある。

 

この坂の頂点で原付きウィリーして死にそうになったことがある。

 

小学校は嫌いだったが、この景色は嫌いじゃない。

 

この入口から学校です(おれは嫌いです)。

 

江ノ電です(アニキはいないです)。

 

マンハッタンカフェ。

 

ちょっと浜辺にお邪魔します。

 

これは土葬された墓です。

 

古代の呪具です。

 

男性のシンボルはさまざまな形で信仰の対象になります。

 

江の島。こんな服を着ていると、暑いぞ。

 

ああ、十月の海に来てしまった。

 

船を呼ぶ人。

 

船に乗るかー。

 

太陽は熱く、水面はキラキラ。

 

もう帰れない釣り人。

 

富士山の氷穴に続く洞窟。

 

ロウソクが消えると生命も消えます。

 

さようなら。

 

海の近くは落ち着く人。

 

日傘が必要な十月。

 

かき氷食べないとやってられない十月。「九月の海を愛せるまで」と歌った歌があったような気がするが、十月でもいまだに夏。

 

ああ、この夏の終わりに。今年は夏があったのだろうか。

 

果てしなく、切れ目のない、残暑。「十二月はもっと暑くなるんでしょうな」。

 

この人。

 

ローズの実。

 

(チョウの名前を後で調べる)。

 

(チョウの名前を後で調べる)。

 

象の鼻パークが見えた。

 

今日は高くても怖くないぜ。神経が死んでいる。心臓が死んでいる。

 

それすなわち死んでいる。

 

気持ちが死んだらビールを飲もうぜ。チルな音楽が流れているぜ。太陽が伊豆半島の巨大な山に沈もうとしているぜ。

 

ご来光とはこのことを言う(言わない)。

 

それらしいライト。

 

ライトアップされつつある新しい灯台(もう若い人は青い灯台のことをしらないらしい)。

 

あれが江の島だったんだがな。青い灯台。

 

海・オブ・夜。

 

でも、この駅は昔も竜宮城みたいだったけど、今も竜宮城みたいなんだぜ?

 

まったくおれは日焼けしてしまった。久しぶりに歩いたので筋肉痛になってしまった。太陽の光を浴びたからといって元気になるわけじゃないんだぜ。元気ってなんだろう? 十月の海を見に行ったはずなのに、まだまだ暑くてたまらなかったぜ。

 

常夏の国、湘南。おれは湘南で育ったのに、湘南らしいところがない。今からもう取り戻せるものでもない。それでもおれは湘南ボーイだったんだぜ。本当だぜ。本当に……。

 

以上。