スマラグ(Smaragd)について

ロシアとウクライナの正教についての本を読んでいた。

すると、1923年にポーランドの府主教ゲオルギー(ヤロシェフスキー)が高位聖職者スマラグド(ラティシェンコ)に射殺されたという話が出てきた。ロシア正教会との関係を巡る抗争だとかいう。

 

それはともかく、スマラグド……。ニオイヒバに‘スマラグ’というポピュラーな品種がある(Thuja occidentalis ‘Smaragd’)。かつてはエメラルドという名前で流通していたコニファーだ。で、スマラグ(Smaragd)ってなんだ? スマラグドなのか? この聖職者の呼び名は洗礼名だよな?

 

ChatGPTに聞いてみた。

「スマラグド」(Смарагд)という洗礼名は、ギリシャ語 Σμάραγδος(Smáragdos) に由来し、意味は「エメラルド(緑色の宝石)」です。これはラテン語 Smaragdus を経由してスラヴ語に入ったもので、正教会において聖人の名としても使われています。

特に、正教会には 聖スマラグド(聖スムラグド) という殉教者がおり、彼は初期キリスト教の迫害期に信仰を貫いた聖人の一人とされています。そのため、修道士が「スマラグド」という名を選ぶことは、殉教者の精神や信仰の堅固さを象徴する意味合いを持つ可能性があります。

スマラグってエメラルドだったのか。現代ではドイツ語で使われているらしい。ということは、あのニオイヒバの品種はドイツ語を英語訳して「エメラルド」として流通していたわけだ。単純な話だ。

 

聖スマラグドはスマラグドゥスともスマラグドスとも書かれるのかもしれない。7月8日に正教会で記念されるらしい。スマラグドスという馬がいて、父ハーツクライで母エメラルドスター。母のエメラルドから連想した名前だろう。2024年の1月に2勝クラスの特別戦を勝ったが、2025年1月現在、3勝クラスでは頭打ちに近い。

 

というわけで、意外なところからニオイヒバ‘スマラグ’の由来と、エメラルドという流通名の関係を知ることができた。それだけのメモ。