永瀬拓矢九段の勝ち。佐藤天彦九段は46馬と引いたのがよくわからなかった。お手洗いに行ったタイミングで局面が様変わりした。最後は永瀬がリフォームして要塞築いておったな
— 黄金頭 (@goldhead) March 4, 2025
昨日、将棋のA級順位戦プレーオフが行われた。永瀬拓矢九段対佐藤天彦九段。勝負を分けたシーンがあった。
佐藤九段「馬を切っていれば」 永瀬九段の反撃許す A級プレーオフ | 毎日新聞
実戦では、残り時間7分と少なかった佐藤九段は、攻めが続くかどうか自信が持てず、4六馬と撤退。以降は「先手(の永瀬九段の)玉に手が付かなくなった」(佐藤九段)。反撃に出た永瀬九段が主導権を最後まで渡さず、勝負を決めた。
このシーン、記事には当然書かれていないが、中継を見ていた人間ならみんなわかっていることがある。ここで両者、おそらく最後のトイレに行ったのだ。佐藤天彦九段がすこし長めのトイレに行って、帰ってきて……というタイミング。
これで、5chなどでは「トイレ失着」などと言われていて。ああ、トイレがなにかを狂わせた、そう思うに十分な光景であった。
……で、おれはそれをXにポストしようとしたのだが、あらためて上の投稿を読んでもらいたい
「お手洗いに行った」
「お手洗い」、これである。おれは最初「トイレ」と書き込んで、「いやいや」と思って、「お手洗い」に打ち替えた。
なにかこう、自分の文章の蓄積される場所、たとえばこの日記とか、Xとかに、ちょっと「トイレ」と書きたくないんよ。できれば書きたくない。書くときは書くけど、なにかこう、ケガレなのかなんなのか、少し汚れちまうような気がするんだよ。
同様に、トイレで排出されるものについても、その言葉をできるだけ避けている。「トイレ」すらできるだけ避けているのだから当たり前だ。この記事については、これが主題だから、仕方なく「トイレ」を連呼している。いや、日記を「トイレ」で検索したら、書くときは書いているけれど(映画に行ってトイレが気になるという話ばかりしている)。でも、本当はあまり書きたくないのだ。
というわけで、おれは非常に上品な人間ということになる。
……だろうか? どっちかというと、潔癖症というか、強迫症に近いものがあるんじゃあないかと思う。いや、べつにそんな話をするなというわけでもないが、まあやはり排泄されるなにかについての話題はあまり好きじゃない。エロではない方の下ネタはちょっと苦手だ。くるりのライブに行って、便器好きの岸田さんがそういう話をするときも、「あ、ちょっとべつの話題がよかったな」とか思うくらいには、まあ苦手だ。
とはいえ、将棋中継を見ていてすごく気になってしかたないのもトイレだ。残り時間と、棋士がトイレに行くタイミング。これに注目してしまう。「あ、藤井聡太、あんまりトイレ行ってないのに、なんか飲んでる。大丈夫か?」とか思ってしまう。それになにより、記録係は大丈夫なのか心配で仕方ない。このあたり、なにか将棋連盟も対策をしたほうがいいのではないか。
とか、まあいいや。永瀬が勝った。将棋界の序列というのはいろいろな決まりがあるが、実力でいえば永瀬が二位だという意見に異を唱える人は少ないのではないか。それでも、序列一位、実力一位の藤井聡太との差は大きい。永瀬は藤井からタイトル奪取は無理なのではないか、とすら思われている。とはいえ、永瀬は強いので挑戦者になる。永瀬は人間を捨て、言葉を捨て、また人間になり、言葉を取り戻し、なんでもいいが、とにかく藤井相手にやるしかない。
一方で、今回のプレーオフで佐藤天彦を応援していた将棋ファンも少なくない。というか、多かった。かくいうおれも、永瀬ファンでありながら、「次の名人戦は藤井名人対佐藤天彦九段を見てみたい」と、天彦を応援していたところもある。永瀬戦でも、突然脱ぎだして、腕までめくって、そのあとまたジャケットを着て、それでもなんか胸元をはだけていてセクシーだったし。あんまり関係ないか。
まあいいや、そういうわけで、おれが急に排泄物の罵倒語とか連発したら、「そうとうにキレちゃってるな」とか思ってください。
以上(こんな話はしとうなかったんや)。