囲碁対将棋の夢について

囲碁対将棋。べつに囲碁の方が格が高いとか将棋の方がファンの人口が多いとかそういう話ではない。藤井聡太なんてしょせんは国内チャンピオンだ。その点、一力遼は世界チャンピオンだ、という話でもない。控室で渡辺明と趙治勲が打ったり指したりしていたという話でもない。

 

盤上で囲碁と将棋が戦う。そのものである。そのものである夢を見た。明け方の夢だった。囲碁と将棋で戦っている人たちがいた。おれはそれを見ながら、「将棋なら一手で取れるが、囲碁は囲むために三手とか必要なんじゃないか?」と思っていた。思っていたら対局が終わった。終わったらどこからか佐久間宣行が『佐久間宣行のNOBROCK TV』のエンディングみたいに出てきて、「いや、おもしろい対局だった」みたいなことを言ってしめた。

 

おれの夢はなかなか覚めなかった。夢と現の遠浅でぼんやりと囲碁と将棋の対決について考えていた。やはり将棋の方が取るのが簡単なのではないか。しかし、碁石は無限に出てくる……ぐるぐる。

 

ぐるぐると浅い浅い眠りにうなっていると、朝のアラームが鳴った。おれはiPhoneのアラームをとめた。とめて、すぐに「囲碁対将棋」で検索した。やった事例はないのか?

 

dic.nicovideo.jp

ニコニコ大百科にあったー。

発想はもとより、動画としてのできも素晴らしく(実際入選したらしい)、一躍人気動画となり100万再生を達成した。

それに目を付けたニコニコ運営がまるで小中学生のノリで日本棋院と日本将棋連盟にプロ棋士を使っての対局のお願いをして、めでたくニコニコ超会議2での対局が実現する(将棋:中村太地六段,囲碁:瀬戸大樹七段)(余談だが二人ともイケメン(爆発しろ)だと思う)と言う今時深夜番組でもこんな事考えないだろ夢の企画が実現した(いいぞもっとやれ)。(テレビでプロ棋士が挟み将棋をやった事もあるので対して珍しくないのかも知れませんが。) 

 

なにやらごちゃごちゃした記事だが、ともかく動画があるらしい。おれはすぐに動画を見た。

 

いや、そうはならんやろ。

 

やっぱりそうなるやろ。

 

プロがやってもそうなるやろ。

 

……というわけで、なんの脈絡もなく見た夢について、とっくに現実が追い越していた。おれは朝から満足した。

 

と、言いたいところだが、もうちょっとルールとかなんとかできんのか、などと考えている。たとえば、碁石に歩の機能を持たせる(二歩OK、打ち歩詰めOK)とか。それだと囲碁が有利すぎるか。ようわからん。

 

まあともかく、ひょっとしたら全国の囲碁将棋部で行われているなにかが夢に現れて、調べたら現実にあったという、それだけの話でした。オチもなにもないです。

 

以上。

 

AppleのAIに描かせた囲碁対将棋