ソー・システマチック晩飯

 

おれの自炊は非常にシステマチック。ニトリで買ったディジタル・クッキング・スケールのボタンを一つ押す。100円ショップで買ったボウルの重さ154g。ボタンもうひと押しで0g表示。小麦粉は75gプラスマイナス10g。水を入れる計量カップは実家にあったもの。以下略。

これでも、食う時間の方が調理の時間より短い。だが、さすがのおれも晩飯までミューズリープロテイン粉末というのはぞっとしない。じゃあお好み焼きはどうなのかといえば、べつに悪くない。

だいたい、ワン・プレートで済むというのもいい。たといインスタント味噌汁かスープをつけたところで、洗う食器は箸、皿、カップの三点。

食い過ぎがないというのも魅力だ。「もう一枚」といってまた小麦粉の計量をはじめる気にはならない。

たぶん、栄養バランスも悪くない。小麦粉、野菜、少々の肉。完全食だ。

だから、おれは一人暮らしの自炊者が、お好み焼きを第一選択食にしないのを不思議に思う。

本当に、不思議だ。