おれと羊革のコートと着るものについて

今週のお題「お気に入りの一着」

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おれのお気に入りの一着といえば、マイケル・ロバーツを鞍上にドイツのランドが……とかいうのはやめておく。すると、パキスタン製の羊皮のコートということになる。アウトレットモールで4万7千円か、7万4千円で買ったものである。よく覚えていない。いずれにせよ、革のコートが欲しかったのだ。何年も前の話である。流行もなにもない。ともかく、おれはこのコートを着ることのできる体格を保ちたいと、そう思わせるコートである。ちなみに、横に写っているのも同じメーカーの羊皮のコートで、こちらは古着で8千円だった。革には一応手入れを欠かさない。人間用のスキンケアクリームでも効果があるって知ってた?

それはともかく、古着、というのはいい。おれはファッションというものにまるで無知だが、恥ずかしい格好をしたくないという思いはある。そこで古着である。ブランド物の古着である。どこかのファッション好きでそれなりに金を持っているやつが何万か出したような(ばからしい!)ものを、何千円かで買う。これに尽きる。流行? トレンド? 知った話か。おれに嗜好が似たファッションに、それなりの金を使った人間が選んだものに寄生するのだ。乗っかってしまうのだ。誰かがおれが服に出せないような金額で買ったそれに。

それで、おれは流行とはいえないかもしれない、元はそれなりの金額かもしれない服を着て、「このブランドはなくなってしまったけれど、今期の流行ではないかもしれないけど、おれはこれが好きで着ているんだぜ」というふうに、堂々と街を歩くのだ。てくてくと街を歩くのだ。もちろんインナーはユニクロかG.U.だ。文句あるか?

 

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メイド・イン・パキスタンの羊革コート買った - 関内関外日記

……もう10年ものである。おれはそう長生きしないので、一生ものにしてもいいだろう。