
エリ女。想定メンバー見ても、これといって買いたいとか、これが来るんじゃないのかとかいう馬もおらんかった。まあ、しかし、レガレイラが実績、力量で抜けているんじゃないのかという気はした。とはいえ、この馬、遠征はどうなのかとか、鞍上の戸崎の関西での成績はどうなのかとか、ひょっとしたら中山専用馬じゃないのかとか、そういうところはあった。
あったせいで、たぶん本当は◎が並ぶべきところであろうはずが、たとえば東スポの馬柱では◎なし、◯と▲だけの構成。単勝人気も一倍台にならない。
それではなにが人気していたのか。これがおれには意外だった。リンクスティップ、ココナッツブラウンあたり。リンクスティップなんて、穴馬レベルの戦績だろう。正直、そこまでのスケール感は感じない馬だ。ココナッツブラウンにしても重賞連続二着くらいでは、どうなのか。
なんかそのあたりが過剰人気の感じがして、なにか別を探そうと思った。なにか人気の盲点はないのか? ……と、いろいろ見ていて、このところ参考にしているVtuberの人が、レガレイラとステレンボッシュが京都血統だ、この条件に合う、というようなことを言っていた。ステレンボッシュのここ三走くらいはまったく血統的に合っていなかったのだと。
そうなると、不安のある一番人気より、人気を落としているステレンボッシュのほうが面白いということになる。鞍上はルメールだし、買うなら今だろう。これでこなかったら、まあしかたない。
というわけで、ステレンボッシュからレガレイラ、カナテープ、ヴェルミセル、ライラックあたり中心に手広く流す馬券を買った。あと、エリカエクスプレスとケリフレッドアスクのワイドを買ったりした。テイエムプリキュアはみんなの心に生きている。ケリフレッドアスク、前走逃げてねえか。
レース。ステレンボッシュはすこし立ち上がるようなスタートで、中団やや後ろ。道中はちょうど真ん中あたり。エリカエクスプレスがハナを切ってレースを引っ張る。武豊のペース。道中激しく仕掛ける馬はいない。
直線、パラディレーヌが抜け出したかというところを、外からレガレイラが差してきて、終わってみれば「やっぱりレガレイラか」という強さ。フジの実況のとおり「役者が違った」が正しい。パラディレーヌ二着、三着にライラック。そのあとにリンクスティップとココナッツブラウンと自分が軽視していた二頭。
まあ、なんだ、負けだ。ステレンボッシュは最終コーナーあたりで手綱引いてるシーンが見えたが、まあなんもなくても厳しかっただろうか。
エリザベス女王杯(G1) 結果・払戻 | 2025年11月16日 京都11R レース情報(JRA) - netkeiba
して、問題は京都の最終レース、ドンカスターカップ。ここにウィープディライトが出てくる。おれが一口持っている馬だ。もちろん、DMMバヌーシーなのでたいした一口ではない。むしろおれは、馬券で儲けたいのである。ウィープディライトの身体能力の高さ、調教での動きなどがすばらしいのを知っている。ただし、ちょっと頭がおかしい。走る気をなくすと、故障なしで7.8秒差負けする。もうとっくに去勢されている。ただ、調教師の評価は高いし、調教は走るし、きっかけ一つで激走していい。2勝クラス勝ったあと、いきなり阪神大賞典に挑んで最下位。二走前は自己条件に戻って7.8秒差14着の負け、前走は0.6秒差最下位。そういう状況だ。
で、今回は買いだろということになる。取るに足らない条件馬だが、自分の一口の馬のレースはよく見てる。前走はちゃんと競馬に参加していた。結果は最下位だったが、競馬をやめなかった。そして今回は、ずっと走ってきた2400mから1800mに一気の距離短縮、そしてブリンカー装着。きっかけだらけだ。体調は相変わらずいい。素質はあるはずだ。少なくとも準オープンはいつか勝ち抜けられる……。
というわけで、ウィープディライトの単勝とワイド総流し、有力馬への三連複流し、枠連総流しというわけのわからない買いっぷりで望んだ。
レース。スタートは五分。中団につける。が、3ハロン過ぎくらいから外を上がっていく。上がっていって逃げ馬の後ろにつける。最終コーナー、競馬をやめることなく、前を追う。直線、四頭くらいが横並びになる。少し遅れ始める。が、ここからもうひと粘りするのがウィープディライト。三着、三着確保! と、思うも、内の馬に競り勝つも、外から差されて四着。ぐ、グエー。
というわけで、馬券的には悶絶の負けを食らった。が、まあ、なんだ、馬としてはまだまだ終わっていなかったことはわかった。距離も1800に対応できたというのは、今後の選択肢が広がるだろう。まだ四歳の騸馬、今後も息の長い走りを期待したいし、もちろんこのクラスも勝って、上でも勝負してほしいと思っている。ああ、しかし、今日馬券圏内に入ってほしかった……!