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さて、帰るか

今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」

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はてなブログでは、毎年夏にフォトコンテストを開催しています。夏の旅行で訪れた場所、夏を感じる食べ物、地元の夏祭りの様子など、写真と一緒に「この夏の思い出」を振り返ってみませんか?

旅行……行ってないし、行く予定もない。夏を感じるこれという食べ物を食べてもいない。地元に夏祭りがあるかどうかもしらない。

せいぜい、女の見舞いに行って変わった状態のセミの抜け殻を見かけたくらいだ。二匹のセミが何年だか土の中にいて、もぞもぞ出てきて、偶然同じ樹の同じ葉を選ぶというのはなにか面白い。何年か土の中にいたセミにとってよさそうな物件だったのかもしれない。この二匹がオスかメスかもわからない。それぞれどのような生命の終わりを迎えることになるのかもしらない。

おれは抜け殻のように空虚な夏を送っている。いや、抜け殻というには飛び出ていったなにかがなくてはおかしいが、なにか出て行ってしまったものがあるというわけじゃあない。魂が出て行ってしまったというのならば怪談である。

子供のころ、セミの抜け殻を集めていて、ずしりと重みを感じる一つがあった。それは、羽化に失敗して死んでしまったセミであった。おれはとたんに怖くなり、セミの殻を集めるのもやめてしまった。

もし、おれをたとえるなら、羽化に失敗してコンクリートの上で焼かれているできそこないのセミだろう。やがてアリにたかられたりして土に還る。せめておれがアリにとって価値のある亡骸であればよいのだけれど。