ディープインパクトに備える

 ディープインパクトが日曜日にやって来る。果たしてどれだけの逸材なのだろう。レースのインパクトだけじゃない。テレビによると、全盛期のスペシャルウィークなみの調教時計を出すという。それに、コンゴウリキシオーをはじめ、破ってきた馬のその後を見ても、この馬の力は明白だ。まさに歴史的瞬間を目にすることになるかもしれない。G1でもないが、今から楽しみでならない。それだけの価値のある馬だ。
 ……などと書けば書くほど自分の中でウソっぽくなっていく。というか、あまりにも出来過ぎなので、「ひょっとしてこの馬は今が最高値じゃねえの?」という気がしてならないのだ。そんな馬はかつて何頭もいた。エスプリフェザントはどこへ行った?それに、この馬の兄のブラックタイドの例もある。いくら関係者が大絶賛しようとも、故障すればそれまでだ。果たして、ディープインパクトは。
 というわけで、ディープインパクト自体についての評価はまだ早い。そんな意味で言えば、競走馬の評価など引退してみなきゃわからない、となってしまうけれど。いや、故障で引退した場合など、未知の部分で評価が定まらずに「じゃあ産駒を見るか」となり、……結局評価のしようなんかないのかもしれない。いや、そんな話も早すぎる。まずは弥生賞。俺はもう一つ決めている。マイネルレコルトアドマイヤジャパン中心。大本命が飛んでしまえば、人気サイドでもスモールインパクトくらい起きるんじゃないのか、という邪な期待だ。まあ、何だかんだいって楽しみだな、これは。