一回か二回ぶりに見た。時間の都合で見られないだけだったが、「ひょっとしてあまり面白くないのではないか?」という疑問ももたげてきていた。見てもいないのに。
そんなややハードル高めの見始めとなったが、序盤企画で疑問がより強まったのでよくない。芸人の口臭チェックというコーナー。「いじめを助長する」というようなPTA的非難、あるいは『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマリリン・マンソンのような見地に立ったものではなく、純粋に「面白いのか?」という疑問だ。これならば、大喜利を一問増やしてくれた方がいい。口臭測定マッシーンが、芸人のネタより面白いというならば、リンカーンの意義など無いでしょう、と。
というわけで、その間メシなど作っていて、続いて平成ベタベタ教育委員会。もう無駄に心のハードルが高くなっているので、「所詮これも‘面白さ’を競うことからの逃避じゃないか」と山岡さんがつぶやいたりする始末。いや、実際には笑いながら観ていたと思います、はい。
しかし、次は言い逃れできないクイック大喜利。いや、正確には「クイックだから」という言い逃れがあるか。まさか、純粋にネタを競う形だとみんな出たがらない、とか?まあ、そんなことはあるまい。で、ここで弾けていたのは「もう辞める!」の宮迫博之と、「レポーターが本業ですよ」、「松本死ね〜!」の土田晃之だったか。
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土田といえば、こないだ深夜たまたま見た久本雅美の番組を思い出す。検索したら出てきた、http://www.tv-asahi.co.jp/gachinko/contents/last/cur/これだ(すぐにURL先ページ変わっちゃうな。まあいいや)。土田が番組を企画するというもので、一つ目はリアル通販番組。実際の商品を前に、ありがちな通販番組バージョンと、リアルなリアクションバージョンを作るというもの。これはなんだ、リアルなリアクションの方が見ていてあまり心地よくなかった。ウソでもいいから盛り上がる、通販番組の方が見ていていい感じになる。まあ、それはどうでもよくて、他に企画したものの中に「朝まで生ガンダム」というものがあった。はじめて知ったが土田はガンオタで、歴代ガンダムを網羅したフリップを手に、「ファーストからシード・ディスティニーまで全て語れる人間は少ない」と力説。語れる出演者として千原靖史(千原兄弟)、片桐仁(ラーメンズ)、井上聡(次長課長)というメンバーを挙げていた。そうなのか、彼らはガンオタだったのか。さらに土田は、自分の娘にアイナと名づけたと披露。もちろんアイナ・サハリンが名の由来だが、兄はギニアスということはないだろう。うっかりニナなどと名づけたら、将来‘紫豚’などといじめられるから大変だ。
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閑話休題(正しい用法)。それで、次はなんだっけ。三十秒の面白エピソードをでっち上げるやつか。これは誰もが酷い出来で、なんとなく相手を陥れる心理ゲームと化していたような。しかし、なんだかこれ、小学校のころやらされた一分間(三分間)スピーチを思い出すな。毎日一人ずつみんなの前で何か喋らされるんだよ。あれは苦痛だった。むろん、つまらないからといって氷水に落とされる心配はなかったのだけれど。
というわけで『リンカーン』、来週もタイミングが合えば見よう。「ボケてはいけないバスツアー」は、何やら『ガキの使い』のにおいがするが、それもまたよし。なんでもいいから笑わせてくれ。それだけだ。