人志松本のすべらない話 6

 テレビ欄を見て驚いた。なんでわざわざワールドカップの裏で、という思いである。しかし、イタリア×オーストラリア戦の展開次第では、こちらにスイッチと考えていたが、試合の方は白熱の展開。久しぶりにVHSで録画とあいなった次第。以前に二回は見たような気がしていたが、メモに残ってるのは4だけだった(id:goldhead:20051228#p1)。
 が、誘拐事件報道でそれもどうなったことか。結局、TBSのサッカー番組終了後にフジテレビにスイッチ。最後の十分程度を生(ではないか)で見て、それから巻き戻して、ということになった。別に昨夜おそくに見ることもないのだけれど、イタリア×オーストラリア戦の幕切れと、そのあとのニュース速報でどうにも目が覚めてしまい、寝られる気がしなかったのだ。それで、こんな番組見て、また眠れなくなったけれど。
 というわけで、俺にとっての一発目は宮川大輔の「熱帯魚」。タバコをトストスやる親父の仕草も面白く、最後のコーヒーの値段も面白い。これなど以前にやったものらしいが、「同じ話オーケー」システムの恩恵ということだ。……と、思いきや、この日はVTRを使わない総集編とのことらしく(冒頭録り逃した)、すべては過去話だったらしい。
 で、番組的に冒頭にもどって、次長課長河本の「犬のタロ吉」。俺はこの話、なかなかええ話だと思う。なんといっても、愛犬を捨てるという悲劇に対して、大きな救いとおかしさがある。何せ、犬の方から喜んで、だーっと行ってしまうのだから、この話が本当ならタロ吉はハチ公級の名犬だ。
 この犬に対して宮川の猫話。これがこの番組自体のきっかけになったというのだからよくわからない。今の「二ゃ―」には納得いかないと再演を願う宮川。これじゃまるで、落語かなにかみたいだと思ったら、いきなり松本人志の「他人の話もあり」ルール。おお、これこそ新しい落語の誕生か、みたいな。「犬のタロ吉」をあの話し手ならどうやって仕上げるか、の世界である。そして、「これなら一生続けられるで」という芸人たちがついに発見したエルドラドでもあったの。
 いや、今回はそんな世界にならなかったが。猫の話で。あれはもう、千原ジュニアなどの命がけの勝負である。負けたけど。松本は松本で猫とレズでいってみたが、普通の話も一本は聞きたかったところだろうか。しかし、繰り返しでの面白さが強調されてくると、DVD売れるのだろうか(と、思ったらアマゾンじゃ売り切れだからすげえや→ASIN:B000FOT8G8)。 それで、宮川のデート話がはじまったとたんにニュース。これはすべらない話になりうるのかどうか。この鴨川の話、たぶん見た覚えあるぞ、ひげ面キティじゃなかったか? まあいいや。
 いやはや、しかしよかったな、今回も。6回全部見てきた人にはそろそろ飽き頃かもしれないけれど、実質2、3回の俺にはまだまだ新鮮。この調子で続くことを切に願いたい。