大停電の朝に思う

goldhead2006-08-14

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060814-00000024-jij-pol

14日午前7時38分ごろ、東京都区部と神奈川、千葉両県の一部で大規模な停電が発生した。

 先のニューヨーク大停電のニュース等を耳にすると、あれだけの大国がなんて脆弱なものだらうと驚いたりもするものですが、日本とてクレーン一触で大規模な停電が起こる文明国の隠された弱さのようなものが目の当たりにされたのが、皮肉にもお盆で帰省中の人も多いかと思われる、都会の朝の停電では無かったのだろうかと思うのである。
 しかし、人は電気に頼りすぎている、自縄自縛の背景が我々の暮らしの根っこの処にあるのではないかと思う。町の中のジュースの自動販売機をよく見てみよう、近付けば熱風を吹き出して、周りの空気は暑くなっていく一方で、沢山の自動販売機が沢山の熱風を吹き出せば、沢山の熱気になってしまって、都会の気温は三十五度、六度、七度と上昇気流の一方になるという仕組みです。暑くなると、歩いている人は喉が渇き、また、熱中症や熱射病、脱水症状等の怖ろしい病気も、中高年者ばかりでなく若い人にとっても危険なことは最近言われているようであり、百円と数十円の硬貨と命は換えられないと思うのも人の性なれば、思はず自動販売機に吸い寄せられて思わず冷たい飲物を買うのも当然の成り行きなのであります。こうなると、自動販売機会社ももっと売れるとますます自動販売機を置いて、益益私たちはジュースを買うのである。
 自動販売機の例を一例として考へれば、大なり小なりの自縄自縛、墓穴を掘っている人類の恐るべき現状があって、涼しさの代償により大きな暑さがあって、先進国の抱える問題は後進国土人たちの狩りをしたり作物を作って食べる生活の環境にも大きな惡影響を及ぼしていると考えるのが、私たち文明国日本人の義務であり責務と言える。地球は一つ、ワールド・イズ・マイン。お盆の停電は、営みを見つめ直せというご先祖様たちの有り難い忠告ではなかろうか。

〜八月十四日、たった一人のクーラーの効いたオフィスにて