メイド・イン・パキスタンの羊革コート買った

 新杉田のあたりにあるベイサイドマリーナhttp://www.bayside-outlet.com/)に買い物に行った。アウトレットのショッピングモールだ。何度か行っている。今回の目的はコートか何かだ。俺のコートか何かの類はそろいもそろってお古だ。親戚や弟のお古だ。しかし、たまには自分で買わなきゃ、と思ったのだ。川崎競馬関口房朗の話を聞いた影響がないとも言えない(id:goldhead:20061108#p3)。
 しかし、何を買うか、という明確な方針は定まらず、とりあえず自分が気合い入れて買うぞくらいの金額を握りしめて行ったのだ。不安な人間なので、それにさらに輪をかけた金額握りしめていったのだ。まあ、ワーキングプアに近いような人間の、あるいはそのものが持つ金額など、普通の暮らしを営む方からすれば、取るに足らない程度だろう。
 そして、最初に入った店で目に入ったのが革ジャン。「革だ!」と方針決定。ただ、その店のものは「パンクスか」というようなごてごてのもので、さすがにどう着ていいかわからない。さらに、金額も握りしめ金ぎりぎりであって、とにかくスルー。「革だ!」という方針が無謀なのでは、などとも思う。
 そして、Nikeの店でコンシダードMID(http://www.pickyourshoes.com/collectible/nike_considered_mid_sandalwood.htm←色もこれ)を買った。モワブ2コンシダード(たしか)が積み重なって安売りされている中、さらに古い型であろうこれ、奥の最終安売り棚に一つだけ置いてあったのだ、四千五百円くらいで。その一つのサイズが自分の範疇だったから、とりあえず履いて、なんだかぴったり。ざく切り感が悪くない。ほか、いろいろ物色して迷ったが、それでいってみた。なぜここで行く必要があるのかわからないが。俺のワンルームの狭い狭い出入り口、なんだか置き場のないくらいだ。そして、「革だ!」の方針に暗雲。
 その後も革物色するが、あまり数が多くない。「これは」と思うものはまるで歯の立たない値段だったり。ツェーマンくらいで適当な非革にしてお茶を濁そうかとも思うが、それだとジャンル的にお古群と変わらず、ならば買わなくていいか、に傾く。それで、飯など食って、雑貨屋に寄って皿など買って、もう帰ろうというところ、入り口近くに入っていない店、連れがちょっと見たいというので入る。が、そこは女物の店で女だらけ……と思いきや、奥の方にひっそりと男物部分発見。はじめオッサン(一見寿町系)が試着していて、何の変態かと思った俺(寿町系)、そこで革物発見。羊革、メイド・イン・パキスタン、青いコート、表面傷だらけ加工(一見寿町で拾った系)。値段は……輪をかけないで握りしめたくらいの金額。むむむ。一回店を出る。出て、財布の中身を確認して、引き返して試着して、ちょっときついけど、「これ、買うわ」。タグにabxとか書いてあった。
 というわけで、冬支度は万全だ。早く来い冬将軍。ナポレオンのモスクワ入城だぜ。