今回のトラブル覚え書き

8月

 大階段の手すりにビニール袋が吊されている。手書きの大きな字で「ゴミ捨てるな」と書かれた紙が貼ってある。ビニール袋の中身はメロンの食いかすだった。明日、その袋が地面に落ちており、別のメモが置かれていた。注意する側をからかうような内容。DQNっぽい。ただ、特異なのはby○○○○(怖い組織名)の××、そしてハングルで何か書かれていること。ただ、俺はハングルわからないが、そのハングルはどうもインチキっぽいというか、そう見せようとして書いた記号、のようにも見えた。本当に○○○○に絡んだならず者だったら嫌だから、そう思いたかっただけかもしれない。その後、似たようなゴミ散乱とメモ、それに割れた食器などもばらまかれるようになって、雰囲気が悪くなる。このときは、下の階のトラブルだと思っていた。

9月初旬

 左隣の部屋、表札に手書きのメモ。「9月1日から△△」。入居者が変わったのか? と思う。ただし、外置きの洗濯機は変わらず。そういえば、左隣に人の気配があったろうか……。

10月

 左隣の部屋からひんぱんに音楽の轟音。どうしようかと悩む。

11月9日

http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20071109#p4
 いよいよ泣きが入って大家さんに電話をする。その後、大家さんから報告の電話は無し。ただ、以前にお願いしたときもきちんと対応してくれたので、放っておくとは考えられない。本人に連絡を取ってくれたか、それとも取ろうとしたが……。その後の週末、音についてはあまり変わらないような気もしたが……。

11月16日

http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20071116#p1
 金曜日。警察沙汰発生。だが、それが発生する前の会話に注目。電話が繋がらない云々。連絡が取れずに親が訪ねてきたということは、大家も本人に連絡が取れなかったのではないか。その場合、大家はどうするか。前例がある。保証人に連絡する。それが親である可能性は高い。大家にしても、本人に電話で連絡できないのは多少気になる状態ではなかったろうか……。この発生は金曜日。週末は……居た。また、音が聞こえてきた。さすがにあの大暴れのあとだけに、こちらも注意できない。ただ、なんというか、向こうがおかしいとわかって安心したところもある。変な話だが。

11月18日

 日曜日。出かけるさい、敷地入口の掲示板に大家による貼り紙。ゆゆしき事態が発生したこと、警察と協力していることなど。俺の知らない具体的な情報(投げられたのはビン)があった。対応、調査してくれているようだ。

11月19日or20日

 朝、隣の部屋から中年女性の声で「尋常じゃない……」という言葉が聞こえた。その後、中年男女の話すような声が聞こえた。内容はわからない。戸棚を開け閉めするような音がする。ひょっとして、引っ越しの気配かと俺。これ以後、隣から気配はしない。

11月22日

 この日は徹夜明けで昼頃からの出勤。朝、おそらく隣人の父、電話などで話す声。その後、隣の部屋に引っ越し屋到来。俺、欣喜雀躍。大家である不動産屋の人も立ち会う。アパートと隣の家との間に電話機や何かが落ちていて、それもうちのものかもしれない、などと聞こえる。電話は通じなかったはずだ。不動産屋の人、向かいの棟の写真を撮る。向かいの棟の二階、窓にテープが貼られている。謎が解けた。ビンが投げつけられたのは向かいの棟の二階の部屋。隣の隣の部屋でもなく、裏の隣家でもなく、向かいの棟。物干し竿の音、あの狂気に対して警察通報できる距離、なるほど、同アパートの向かいの棟。そうだったか。ひょっとしたら、立ち去る父らしき人を狙って、下に投げつけようとして向かいに直撃したのか? 制球力なさすぎる。そういう問題ではないか。

まとめ

 ゴミの問題はよくわからない。隣人が「○○○○に嫌がらせを受けている」という妄想を持っていたのはたしかだ。ただ、どちらかというと○○○○の内側に居たような口ぶりでもあった。あのゴミを捨てたのは誰か? メモを書いたのは誰か? それがわからない。隣人がゴミを捨て、メモで逆ギレしたのかもしれない。それとも、隣人が○○○○について口走るのを聞いたゴミ捨て側が、あえてびびらせようと○○○○を名乗って挑発したのかもしれない(だとしたら命知らずだが……)。いや、それとも、○○○○を出したのは単なるDQN的おどしの発想であって、そこから隣人の妄想が始まった……か?
 しかし、今回のメーンエベントの間接的な引き金は俺が引いたといっていいだろう。俺の電話→大家→隣人不通→隣人の親→隣人不通→隣人の親来訪→ゆゆしき事態……おそらくこうだろう。ただ、警察官との会話などから、どうもどこかの施設に入っていて、そこでも嫌がらせを……などと。さらに推測すれば、この隣人はかなりの間、部屋を開けていたのだ。どこかに入り(入れられ)、そして九月上旬に再入居した。表札は後に聞こえてきた名前とは違う。これも妄想かなにかの産物か。誰かとゴミトラブルを起こす。俺との騒音トラブルが起こる……、そしてポリス沙汰、退去。
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 ともかく、一段落、というか、一件落着した。今、となりは空室だ。なぜか、逆の部屋のオカマさんも気配がしない。とても静かだ。この静けさを愛したい。しかし、またとなりに誰か来る。願はくは、その誰かが、男だろうと、女だろうと、それ以外だろうと、若者だろうと、年寄りだろうと、精神的に安定している人だろうと、不安定な人だろうと、ともかく、朝と夜の騒音について自覚のある、共同生活、ワンルームのアパートとはいえ、そういった意識のある人であることを願う。でも、やっぱり女の人の方が安心できるな。男はデリカシーないから。あと、お年寄りだと、耳が遠いからテレビとかすごい音出すことあるよな。だから若い女の人がいいな。でも、若い女の人も音楽が趣味だったりしたら困るな。ヘッドホンマニアだったら、音楽が趣味の人でもいいんだけどな。それよりも、もっと静かな人がいいな。でも、偏執的に静けさを求める人の隣はつらいな。人の音を気にせず、人に音を聞かせず。親が家賃その他をいっさい受け持ち、入居したその日のうちに首つり自殺して、あまり臭くもならず十年間ぐらい放置される、そんな隣人がいいな……と、たぶん普通以上に音に弱い俺が申します。でも、一般的レベルを考えて、そのラインを超えるところで、やりすぎだってさあ、そう判断してるつもりなんだよ……。