創作茶漬け 八十八楽(こめらく)横浜ランドマーク店vs世界ミニマム級俺の激闘

お茶漬けのおかずは全部で13種類!おだしはこだわりの厳選かつおだし、あっさりとんこつだし、新登場ゆず塩だしの3種類!
発芽玄米入りのコシヒカリのごはんとおいしい具材で、なつかしくてあたらしい新感覚のお茶漬けをご堪能ください。

 こないだの土曜日八十八楽という店で発芽玄米入りのコシヒカリのごはんとおいしい具材で、なつかしくてあたらしい新感覚のお茶漬けを堪能した。俺が選んだのは、期間限定のなんとかいう味噌? と醤油? で漬け込んだ? 刺身? のやつだ。これではなんだかわからん。ただ、ラインナップはいろいろだった。「今日は大盛り無料」とのこと。最近、自炊でまったく米を食べていない俺は「大盛りで」と即断した。
 しばらくして運ばれてくる。「食い方知ってる?」というので、「いや、知らんです」と言うと、「まず、醤油だれをかけて丼ものとして食え。次にこっちの器に食い残しの飯を移して、つゆをぶっかけて食え。薬味もかけたきゃかけろ」と説明してくれる(※注意:実際に店員さんはこのような言葉づかいはしていません。自分が下手な敬語などを書いて恥ずかしい思いをしたくないというだけです)。
 もちろん、言われた通りに食う。まず丼ものとして。米がいい。米のなにがいいって、かためなのがいい。たぶん、茶漬け移行時にべちゃべちゃしすぎないための炊き具合なのだろうけれども、これはもう自分の米硬度嗜好のど真ん中を射貫くくらい。茶漬け移行がもったいない。
 が、やはり食えという通りくわねばという、マニュアル人間俺。半分とちょっとを茶漬け用器に移して、かつおだしを注ぐ……と、しかし、お茶をかけないのに茶漬けでいいのかという思いはある。ずっとある。生まれてからずっと僕を苦しめてきた。でも、ほかによい言葉を知らないし、店が創作茶漬けを名乗っている以上、それに漬からぬわけにはいかんだろう云々。
 と、気づいたらさらさらさらさら茶漬けを流し込み終えていた。テーブルにそなえつけられているわさび漬けと、お茶漬け用のちっちゃい煎餠粒(あられ?)もよい。そうだ、茶漬けは米をふくらませて腹もふくらませるが、時間はかからん。
 で、ふと同行者を見ると、まだずいぶん残している。ここはおかわり、ごはんおかわり? おかわりいっとく? いや、行くつもり十分だ。なぜなら、俺の漬け物の小鉢を見てもらいたい。不自然に残しているだろうが。もう、最初から行く気十分で食事を進行させていたのだ。
 でも、一つ気がかりがあった。おかわりのシステムである。メニューにはこう書かれていた。「おかわり無料(平日のみ)※土日は100円です」というようなことが。「おかわり無料」部分が強調されているデザインである。でも、俺はきちんと把握した。その日は土日だから100円である。もちろん、俺はおかわりに100円払うことに異存はない。が、「おかわりを頼んだら、店員が申し訳なさそうに『本日は100円頂くのですが』と言うだろうな」というところが面倒なのだ。いや、知ってるから。でも、ごはんおかわりするのに、「100円のおかわりお願いします」と言うのもいやだ。それはおかしい。まあ、どうでもいい、なるようになれ。「願いまーす!」。
 ……と、予想通り店員さんは申し訳なさそうに「本日100円」のむねを伝えてきた。それに対して俺はこう言った。「わかります。お願いします」と。「わかります」て。いや、別に、ことさらに、「自分は100円だって知ってるぜ」という意思表示なんていらないんじゃないのか? 「ええ、大丈夫です」とか、「はい」くらいでいいんじゃないのか、という気もする。というか、こんなやりとり一つに反省会議を開く俺はなんなのだ。こんなに小っちゃい人間がいるだろうか。世界ミニマム級度量だ。この自意識なんとかならないか。……などと考えつつ、おかわりのかためのご飯、残存漬け物およびわさび漬けで一気にかっこむ。とどめに、さらにつゆをかけて茶漬けフィニッシュ。胃袋の方はどうにかなりそうだった。まあ、ええことよ。
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