Here they come, the beautiful ones,suede!
……というわけで、ここのところスウェードを聴いている。地震の前だったが、ふと全曲リマスタリングというベストアルバムの存在を知り、金もないのに買ってしまったのだ。
このジャケットがいいね。スウェードらしいね。さらにちょっと、桜玉吉っぽいよな。まあ、全部のシングルとアルバム持ってる(いや、ベスト盤は一枚持ってないか)んだけど、リマスタリングだし、なんか最初の『SUEDE』とか、音がちょっともっさりしてるような感じがあったし。
まあ、90年代はじめといえば、みんなバーナード・バトラーのギターを真似して、ブレット・アンダーソンみたいにマイクを鎖鎌のように振り回していたものだ。あと、ほかにスウェードを構成しているのは、バーニーの後に入った美少年ギタリストと、誰かのほかのメンバーの親戚(病気がち)と、一般ファッション誌に「街のおしゃれな人」として紹介されたやつと、もう一人くらいだ。
クネクネキリキリ高音のボーカルに、ぶっきらぼうに歌うギター。アジアの日本の古都鎌倉の外れに住んでる男子中学に通う中流階級の童貞野郎からはるかに遠い世界。英国のワーキングクラスが歌う倒錯の世界。しかし、それに惹きつけられてやまなかった。まったく、ブラーもオアシスもぜんぜん知らねえぜ。
俺たちはゴミだ、豚野郎だと。底から見上げるような歌。
すばらしいギタリストがボーカルと喧嘩してやめたりもして。
それでも、新加入のやつがいい仕事して。
だんだん最初の方向とは違ってきて、『HEAD MUSIC』あたりではエフェクトというのか、そういうのが強くなってきたりしてもさ。それでも、たとえばこの曲のこのPVのチープな飛行機が飛んでいくところとかゾクゾクする。
これも好きだな。
それで、なんか紆余曲折あって、やけに健康的なアルバムを出して休止したりしてな。正直、この『New Morning』路線が次にどういう感じになるのか聴いてみたかったりもしたが。
……いや、なんだろうね、しかしまあ、俺が生涯で一番よく聴いたアーティストとなると、やっぱりこいつらになるだろうと思う。生で見たこともねえけど、やっぱりそうなるだろう。正直、ふと思いうかべると、そこまで好きか? みたいな、中学、高校時代のそういう思い込みかとも思うし、なんか恥ずかしいようなところもあるんだけど、いざ聴き直すとやっぱりすげえ好きなんだな。それなんだろうね、あるバンドの、ありがちな脱退、分裂、休止、そしてなんか去年復活みてえな、そういうイベントも一通りやってくれてるしな。
ああ、それで、「この速さなら言える」だけど、地震直後にアップしようと思ってたんだけど、あれこれ聴いてるうちに、聴いていることになって、まあともかく上げておこうみてえな。マッカルモント&バトラーとか、ティアーズについてはいずれ……語る事もないかもしらんし、もう語っていたかもしれないけれども、とりあえず今は言いたいこと言っておくだけ。おしまい。
- アーティスト: Suede
- 出版社/メーカー: Universal UK
- 発売日: 2010/11/09
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- アーティスト: スウェード
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1997/10/29
- メディア: CD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
ああ、生まれ変わってギターとか弾けるようになったら、メタルミッキーの冒頭とかやりてえな。
これも好きだし。
これなんかすげえ好きだし。
あ、キリ無いわ。おしまい。