F1マシンが元町を走るのを見に行くのこと

 なぜレッドブルの話で豆が泣くか。それは曹丕レッドブルのシンボルを指さして「詩中不許犯著『二牛鬥牆下、一牛墜井死』字樣」などと言ったからである。これには曹植も困ってしまい、曹熊レッドブル飲んで滋養強壮すればいいのにとか思ってたら、うっかり受け答えを一つ飛ばしてしまったのである。

釜中で流れよ豆の涙、と曹植は言った - 関内関外日記(跡地)


 F1マシンが元町を走る! ……というわけで、「今年はF1を観るかな」と最初の一戦だけ観るのを繰り返すこと20年くらいの俺が、走るのがレッドブルトロ・ロッソかもようわからないまま、のこのこ元町商店街に出向いた。徒歩で。
 そう、近くだからだ。これが港北くらいだったら行ったかどうかわからん。近いからいいのだ。ヌデレバがそこらを走るのを見るのに近い感覚といっていい。もちろん写真も撮りたい。写真を撮るには良いポジションが必要だ。やはり近いのはいい。
 ……などと思いつつも、9時にイベント開始として、たとえば朝の5時、6時、もっと早くに行ったとしてどうしよう、と。どうしようって、なにをどうするって、トイレに行きたくなったらどうしよう、などという。あと、行ってみたらサイドポンツーン(解説:ポツーンとひっかけたF1ジョーク)だったら寂しい、などと。

 そういうわけで、5時45分くらいに起きて、うだうだしつつ6時半〜7時前に行けたらいいな、という中途半端な時間を選んだところ、最前列は綺麗に乗車率100%。椅子やシートをひいて、長時間耐久戦用意の方々が。徹夜かもわからんし、もう30分の差だったかもわからん。で、結果、中途半端に最前列であるところの、プレスゾーンの後ろに陣取った。まだ2列目が出来ていなかったので、ラチを頼りたかったというのもある。

まあ、プレスが来たらおしまい、つかのまナイス・ビュー。

 ファインダを覗くことなどできないだろうから、要するにこういうことになる。なんなら一脚+リモートシャッターという荒技という方法もあっただろうか、などと妄想(←怒られるだろ)。横から走ってくるので、α550のマルチアングル液晶も役に立たないし(横回転できないのでマルチない)、まあちょっとでも写れば万歳程度のことだろ。

 で、しばらく待つと(安田記念の予想と購入。アパパネが連を外さないというような、どうでもいいような馬券)、場内アナウンス。まずはセバスチャン・ブエミと林市長と中区長と元町のボスがパレード。

 ブエミ、キター。っつーか、パレードなのにすごい速い。これがF1のスピードか、というような。往復したんだけど、とくに復路は速すぎて、観衆がざわめいた。林市長は似合わないレッドブルの何かを着ていたが、写っていなかった。写っていなくていいが。
 でもって、なんか時間が押しているという空気の中、商店会長の長い挨拶などもあっていよいよエンジンスタート。っつーか、一応iPhoneのムービーを回す。なにせ、音があるだろ、音が、エキゾーストノートが。

 ……って、まあ、音にびっくりしたね。大きいというのでなく、きれいなんだな。変な話、作り物みたいだ。くぐもってなくて、甲高くて、これこそがF1のエンジン音、という感じ。もちろん、サーキットで出す音とは違うのかもしらんが、いや、すごかった。
 そして……。







 ブエミ速すぎwwwwwwwwwwwww。

 で、終わったあとに、アンコール要求みてえな拍手がしばらく鳴り止まなくて(俺も鳴らした。予定より一往復減ったとアナウンスがあった。ちなみに、アナウンスなかったら俺は知らなかった)。そのあと、どっか遠くでセレモニーやってるらしいが、声だけ聞こえてよくわからん。このまま柵撤去と同時に歩行者天国開放すればいいのにと思うが、いつもの規定通り11時からだとか。そんなに越えるのたいへんなハードルなのだろうか。イベント終わりと同時に店もバーッと開けば入れ食いだろ。いや、もちろん、そんな発想はあったのだろうが、実現しなかったあたりにいろいろの障害もあるのだろうとは思うが、べつに中村川を逆流させろというほどのことでもないように思え。

 チャリティシャツ欲しかったが、すごい人出(客層はレンズ沼系の人はあまり居ないように見えた。F1ファンが多いか? しかし、場所柄みな上品だ。これがイセザキモールだったらどうなったことか。あと、言うまでもないが俺は元町は大の苦手なので)で買えそうにもなく、帰路についた。というか、これからサイクリング行こうと思ってるんだけど、空模様はどうかしらん。あと、あんがいエキゾーストノートにはまったので、繰り返し聞いたりしている。生観戦……は無理か。まあいいや。おしまい。