おれ、初めて『星の王子さま』読む

星の王子さま (集英社文庫)

星の王子さま (集英社文庫)

 おれ、生まれてこの方『星の王子さま』を読んだことがなかった。ルイ・オーギュスト・ブランキの『天体による永遠』は読んだことがあるのに、『星の王子さま』読んだこと、なかった。
 みんなが好きというものは、みんなに読ませておけばいいじゃないかというあまのじゃく。その上、みんなが好きそうなものの中には本当にいいものがあるって知ってて、それで自分が損をしてるのも知ってて、そのマゾヒスティックな感覚を味わったりしているのだぜ(わかるかな? わかんねえだろうな)。
 というわけもあって、読んだこと、なかった。が、病気や遺伝子の本ばかり抱えてるなか、なんか薄くてインパクトのありそうな毛色の違う本、ということで、『星の王子さま』(池澤夏樹訳)に手を出したのだぜ。
 そして、思ったんだ。ああ、こりゃあいいわ、名作だわ。おまけに、いうまでもないが、サンテックス(←と通は呼ぶのかね。目薬みたいだぜ)は飛行機乗りだ。ロアルド・ダールだって飛行機乗りだった。稲垣足穂は飛行機少年だった。悪いはずがない。違うか?
 でもまあ、いろんな解釈もあるようだし(Wikipedia先生)、訳にだっていろいろのこだわりがあるようだぜ(↓のあとがきとか)。

 おれにはなにが正解だかわかんないし、正直、フラ語で読めばいいと思うし、おれフラ語読めないからちょっとわかんない。ただ、なにか遊星的な悲しみがそこにあるようだ、というくらいしか言えない。
 言えないから、馬鹿なことでも書く。それは、王子ではなくウィッチで、ストライカーユニットを履いて郵便を配ってて、名前をアントワネット・ド・……ってべつにいいですか? いいですね。おしまい。

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単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

……サン=テグジュペリの飛行機ものも読んでみるか。