たしかに清宮幸太郎はカープに似合わない

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球団幹部は「行かないということことは、(指名を)しないということ。ものすごい選手だと思うが、うちのスタイルに合わない」と明かした。現場は足の速い選手を要望しているという。

言われるほど清宮は守備が下手じゃないし(ポジションは限られているが)、足も見た目ほど遅くない、という話をどこかで読んだ。とはいえ、カープが求める「走れる」は野間や菊池クラスなのかもしれず(そんなのめったにいない)、やはり今のところ主砲はいいです、といったところだろうか。石井琢朗の目指す究極の攻撃は0安打で勝つことだというのだから、まあそんなところでも合わないだろう。

……と、いろいろ言ってみたところで、それ以上に、なんというのか、「なんとなくカープに清宮は似合わないよね」というところがある。それについて述べたい。

いや、もはや「うちみたいな貧弱、貧乏球団に球界大注目の選手というのは申し訳ない」という意識はない。増長していると言われようが、そういう引け目のようなものはない。それでも清宮は似合わないな、というところがあるのだ。それはどこだ。

それはどこか……清宮が真面目で王道すぎるように見えることが挙げられる。良くも悪くも(勝ってるのだから悪くないか)ここのところのカープは和気藹々のところがある。無論、激しい選手間のポジション争いはある。それでも、チームとしては一丸となったはしゃぎっぷりがある。

どうも、そのノリに清宮の真面目さは似合わない、そんな気がしてならない。「いい子ちゃんばかり採ってチームに活気がない」(現北海道の中田翔を採りにいかなかった、など)とか数年前まで言われていたものだが、いまのカープはいい感じにはじけている。夜の写真を撮られたりもしている。悪くない。清宮がタバコ片手にパチンコしている姿は思い浮かばない。いや、タバコもパチンコもしなくていいけど。

というわけで、ドラフト情報に詳しいわけじゃないが、即戦力でもそうじゃなくてもいいから、左腕のいいところを狙ってほしい。いや、今どき右左病の時代でもないが、やはりなんかバランスが悪い。清川、大野豊高橋建さん(川口? だれ?)……まあなんでもいいけど、右腕だけで制圧できるならそれでもいいけど、イケてる赤ヘル左腕も見たいのよ、というのがある。あるいはほんとうに実用的で圧倒的な左殺しのワンポイントとか。そういうのはもう古いのかもしれないが、「ここで筒香を斬れる左腕ほしいな」みたいなのはあるじゃない。なあ。まあ、どうなることやらドラフトを待とう。