体温計がないので体温計を買いに行った

昨夜はピザの日(おれによるおれのために制定された日。詳しく言えば、ラジオでマンボウやしろが「一ヶ月に一日宅配ピザをとるということを楽しみに生きていてもいい」というようなことを言っていて、「それは具体的にいいことだ」と思って以来、毎月の特定日前後に宅配ピザをとることにしているのである)。

そして今日。

ともかく胃が痛くて目がさめた。胃薬を飲んで、ベッドの中で起きたり眠ったりを繰り返していた。気づいたらもう午後の二時も過ぎていた。

胃の痛みはおさまった。一ヶ月に一度の高カロリー食品、そして白ワイン一本(このだが、知らぬ間に溜まっていたJRのなんたらポイントを自分のVIEW SUICAにチャージしようと思ったところ、どうしてもそれができず、むしゃくしゃしてJRのなんたら通販サイトでワインにしてしまったものである)。よくわからないが、胃をやってしまったのだ、と思った。

そしておれは夕方、東スポを買いに出かけなければならない。その前に熱を計ろうと……体温計がない。今おれが使っている体温計は、もういつだろう、一人暮らしを始めたころから十年以上使っているもので、先端がすでに折れている。それでも測定できる。ただ、実測検温しかできない。時間がかかる。そんなに正確でなくてもいいから、すぐに「ピピピッ」ってなるやつが欲しかったところだ。なぜかわからないが、財布にいくらか金もあるし。

「よし、買うか。薬屋に行けばいいか。ついでにカメラを持って散歩するか。もう少しで読み終わる本を持っていって喫茶店で読み切るか」。

 

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シャワーを浴びて、おれは家を出た。もう暗くなりかけている。浦和記念を買おうかと思ったが、もう終わっていた、というくらいの時間(買えなくてよかった)。

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夕暮れには少し早い時間。カメラはいつものα65にMINOLTAの50mm単焦点

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いや、しばらくiPhone XSばっかり使ってたけど、カメラもいいものです。

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それにしてもなんだろう、ぜんぜんお腹空かないし、ピザ一枚で二日分の食糧になるのか、などと思う。

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正直、ベッドの中で「九月の終わりに来た双極性障害抑うつによる心身症だったらどうしよう」と思った。思ったが、ずったらずったら普通に歩けるのだし、倦怠ではない。

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とはいえ、おれは健康に気を使う男。熱を計ろうとしたが体温計がないので体温計を買いに行くのだ。

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しかし、三連休の不毛なはじまりとはいえる。

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もう、この船も沈みそうだ。むかし、ここに白い犬が住んでいたことをどれだけの人が覚えているだろうか。

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街は開発されていく。

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変わらない建物もある。ホテル三番館とホテル石川。競馬を聴いていた携帯ラジオを部屋に忘れて、中国人清掃員が部屋を片付けているところに飛び込んだのはどっちだっけな(フロントのおばあさんに「直接行って」と言われた)。

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高速道路の緊張感が上にあってな。

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でも、まろやか。

……そしておれはドラッグストアに入った。体温計はどこだ? しばらく探すと、店員がなにか品物をごそごそやっているところにあった。実測タイプが安い。千円くらい。これが、予測検温タイプだと二千円くらいになる。おれは二千円くらいのを買うことにした。

 

けんおんくん、これである。ついでに薬も買うことにした。体温計がないのでわからないが、もしも熱があるとしたら、解熱剤がないのだ。べつに休日なので解熱剤がなくてもいいのだろうが、解熱剤くらい置いておいてもいいだろう、ということだ。安い解熱剤、そしてけんおんくんを買った。胃薬はまだストックがある。

次は、喫茶店だ。なんとなく胃に悪そうなのでコーヒーではなくロイヤルミルクティー。そして、読みかけのシオランを読む。と、一杯のティーで粘るどころか、あっという間に読み終わってしまい、熱いミルクティーが残るという始末であった。

そして、スーパー。白菜と豚肉を買っておいて、それを蒸して食うという優しいメニューを用意することにする。まったく腹は減っていない。

最後にコンビニに寄って東スポ。ちなみに、今週は木曜発行分も買った。アンカツの指南もある。ジャパンカップは好きなレースだ当てたいものだ。

そして、おれはずったら歩いてアパートへ。

買ってきたものを片付け、着替えるなどして、忘れていた検温。説明書を読む、読むまでもないが。なんとなく接地面? が平べったくて良さそうだ。

わきに挟む。

すぐに「ピピッ」いう。

優秀じゃないか。

計測値を見る。「37.8」。

は?

初回だからってちょっとおかしいんじゃねえの?

もう一回。

「37.7」。

不良品だろうか。というか、部屋中ひっくり返して前のやつと比べようか。

いや、けんおんくん、予測検温のあとはさみっぱなしにしておくと、10分くらいの実測検温もできるのだ。しばらく間をおいて、おれはそうした。

というわけで、いつものようにおれは休日、とくに連休になると風邪をひくという話である。なぜなのかはわからない。

買ってきたばかりの解熱剤を飲む。

つらい。

以上。