2022年 菊花賞回顧 衝撃の買い忘れ

10/21 日刊スポーツより

菊花賞(G1) 結果・払戻 | 2022年10月23日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

菊花賞は初志貫徹というか、夏の北海道シリーズで見つけたディナースタを本命にした。北海道でのレースは、最後方スタートから、道中ぐんぐんまくっていって先頭に立って押し切るという内容。その後の陣営コメントによると、「重馬場を苦手にしているのに勝ったのだからすごい」みたいなこと言ってて、馬場がよければもっとやれるんじゃないか、という気になったのである。

 

とはいえ、『競馬の天才』誌の岡田牧雄インタビューによると、期待はしているけれど……くらいのテンションで、勝ってもおかしくないけどという感じで、タイトルホルダーのときとはかなり温度差がある。印も△筆頭くらいだったかな。

 

戦法についても、戦前から「今回は前につける」ということで、まああのまくりは期待できなさそうだ。そもそもペースが違うだろうし。

 

しかしなんだ、皐月賞馬もダービー馬もそれぞれの二着馬もいない菊花賞。春にG1出てなかった上がり馬の一頭くらいつっこんでくるんじゃないかという気はしていた。ディナースタもそうだが、ボルドグフーシュとかマイネルトルファンとかドゥラドーレスとかセレシオンとか。

 

で、レース。ひょっとしたらガイアフォースの逃げもあるかとか思っていたら、セイウンハーデスがハイペースを作り出す展開に。ディナースタは好発から先行集団につける。作戦通りといったところか。もし、ハイペースでスタミナを問われる展開になり、もし、ディナースタがスタミナおばけだったら、悪くないかもしれない。

 

と、思っていたが、もう四角入る前に横山和生の手が動いていたな。こりゃあかん。で、そこでぶっ放して後続に差をつけたのがアスクビクターモア田辺。たいした度胸。これがそのまま逃げ切るかというところに襲いかかるボルドグフーシュ。どっちか? 残した! いや、見ごたえあったな。

 

さて、最終レースを……と思い、投票アプリ(ブラウザアプリ? 亀谷敬正のスマート出馬表を見る。

SmartRc

 

と、画面上部の予約覧に赤い印がある。買い目と金額入力したのに最後の投票ボタンを押していない状態だ。「先に予想していた最終レースが途中までだったかな?」と思って確認すると「阪神11Rの馬連」、これである。つまりは菊花賞の馬券、それも券種的には本線の馬連、人気のあまりないディナースタからの穴狙いウハウハ馬券ではないか。

 

「よかった、ハズレ馬券を買わずにすんでいた」とは、とてもじゃないが思えなかった。もし、これ来てたらどうなってたんだよ。とくに大穴来てたら、頭おかしくなるで。Twitterで「横山和生愛してる!」とか叫んで、わくわくしながら払い戻し表示を待つも、出てこない。そこで、未購入に気づく……地獄や。

 

たぶん、馬連の買い目入力のあとに、菊花賞のべつの買い目を入れて、それを「予約」に入れないで、そのまま購入してしまったのだ。それでおれは菊花賞の馬券を買ったつもりになっていた。危ないミスだ。

 

これはなんだろう、ディナースタが負けたのは残念ではあるが、連に絡まないでくれてよかったというごく個人的な気持ちが湧いて出てくるのも仕方ない、よな? 数千円の損害回避なんかよりも、なんというか、「危なかった」という気持ちが強い。取らぬ狸の皮算用ではなく、取れなかった狸の皮算用? わけがわからんが、まあ、競馬人生で最悪の思いをしなくて済んだのは事実である。ああ、なにがなんだか。

 

ぜんぜん関係ないけど、おれにはこういう習慣がある。大昔のある年の菊花賞、テレビを見ながらたまたまプリンを食っていた。翌年、「そういえば去年プリン食いながら見ていたな」と思い、それが毎年続くようになった。食ってない年もあるだろうが、おれは菊花賞というとなんとなくプリンが思い浮かぶようになったのである。

 

以上。