2023年 NHKマイルカップ回顧 おれには馬の状態を見る目はない

オッズ的にも「なにが一番人気になるかわからない」ような難解なレース。おれはひそかに一頭狙いをつけていて、それがウンブライルだった。ステルヴィオの下で才能は高く評価されていた。前走は少し人気を落としているところで狙って勝たせてもらった。「NHKマイルカップは前走一着馬がほとんどこない(去年のダノンスコーピオンが例外的)」というし、中山で最後にあの伸び、東京ならでは? 人気もそんなにしていないぞ、と思った。

が、ウンブライルの問題点は精神面だと言われている。おれの買い目もかんたんに決まらないレース。パドックを見る。ちょっとチャカついているように見える。返し馬。そんなにスムーズでないように見える。いずれにせよ一瞬の映像だが。

そこでおれは「うーん、二匹目のドジョウはないか」と、本命を変えた。なんとなく良さそうなセッションにした。

NHKマイルカップ(G1) 結果・払戻 | 2023年5月7日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

はい、ウンブライルきたー。最後に突っ込んできて二着。シャンパンカラーは買っていたので、直前の、自分のへんな思い込みさえなければ万馬券だった。内田博幸おめでとう。

というわけで、「あ、おれ、馬の状態を見る目とかないんだった」ということをあらためて思い出した。血統評論家の亀谷敬正の言うところの、「出てきた以上は全馬最高の状態と考える」論が正しい。いや、見る目に自信がある人はいいが、そうでない人間は、馬体重もイレ込みも発汗も無視したほうがいい。血統なり成績なりの字面だけを信じたほうがよい。というか、おれもかなり長い間それでやってきたのに、なんで今回に限ってパドックやら返し馬に騙されたのだろうか。それだけ混戦だったということだったか。いずれにせよ、自分のスタイルは崩さないほうがいい。いや、勝ちつづけていないのだから、変えるべきところは変えなくてはいけないわけだが。でも、それは少なくとも、おれについて言えば、パドックで馬を見る目を養うことではないのは確かだ。となると、買い方かな。とりあえずそんなふうに思っている。

 

ところで、ケンタッキーダービー。大井のマンダリンヒーローはよく出走した。ワイド馬券買って応援していた。その前の二着も立派すぎるといっていい。地方馬の海外遠征といえば、遠い昔にフェートノーザンにそんな計画があったとか。もちろんアジュディミツオーを忘れちゃいけない。コスモバルクもか。いずれにせよ、ここのところの帝王賞東京大賞典は中央馬にやられっぱなしの感じだし、強い南関の復活も望みたい。