第二回通勤用自転車新規調達予備会議

AIの描く自転車はあやしい

 

通勤用自転車新規調達予備会議 - 関内関外日記

 

「その後どうなった?」

「はい、とりあえず問題部分のカゴの取り外しを行い、状況を確認。修理可能と見えたので部品を調達中であります」

「現状はどうか?」

「カゴを取り外したところ、自転車が単純に軽くなり、段差などでのガチャつく音もななくなりました。まるで新しい自転車に乗っているかのようです」

「なるほど、自転車の軽量化は100gで1万円の世界だ。台座とカゴを外したら軽くもなるだろう。しかし、カゴがなければ日常生活では不便だ」

「はい、カゴは必須です。おそらく修理は成功いたします」

「では、新規調達の件は立ち消えになったということか?」

「ところが、本件を女の人に話したところ、『自転車買い替えるなら、いま乗ってるのくれない?』と言われました」

「なんと」

「女の人が現在乗っている自転車は、これも当方のお古になりますGIANT ESCAPE R2になります。こちらは2009年の購入、女性への譲渡は2013年であります」

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「かなりの年代物だな」

「はい、女性は近所のサイクルベースあさひで定期的にメンテナンスや部品交換をしていますが、店員さんからも『そろそろ買い替えたほうが』と言われたそうです。当初は、『軽い自転車に乗っていたらママチャリにする気もない。電動アシスト自転車も重い』などと言って、新しいクロスバイク購入を考えていたようであります」

「そんなとき、MV-1が廃車になると聞いたわけか」

「はい、女の人はMV-1に乗ったこともありますし、乗り心地を知っております。もったいないと思ったのでしょう」

「しかし、MV-1も年代物だ」

「そのあたりは、あさひのメンテナンス次第かもしれません」

「となると、女の人に譲らなければいけないから、仕方ないから新しい自転車買うしかない、という言い訳ができたわけだな?」

「はい、言い訳ができてしまいました」

「ふむ……」

 

(オチもなく、つづく)