唐突だがおれの海外小説トップ11〜20を発表する

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こんな記事を読んだ。おれもブックマークにこんな作品を挙げた。作者名とコメントを追記しておく。

『夜の果てへの旅』(セリーヌ)……自慢だがおれはセリーヌ全集を読破した。そのうえでいうが、本作と『なしくずしの死』以外読まなくてもよい。

 

『チャンピオンたちの朝食』(カート・ヴォネガット)……ヴォネガットから一作は難しい。『スローターハウス5』でもいい。

 

『ニューロマンサー』(ウィリアム・ギブスン)……おれはギブスンについて、SFよりハードボイルドの雰囲気が好きなんだよ。

 

『パルプ』(チャールズ・ブコウスキー)……ブコウスキーは詩人で、短編も多いというか、『パルプ』が唯一の長編だが、ブコウスキーが詰まっているのでいいだろう。

 

『ホワイト・ジャズ』(ジェイムズ・エルロイ)……『ホワイト・ジャズ』まで行ってると行き過ぎの感じもするが、まあいいじゃないか。

 

『予告された殺人の記録』(ガブリエル・ガルシア=マルケス)……短編、中編、長編、どれも名作揃いなので選ぶのに困る。

 

『アメリカの鱒釣り』(リチャード・ブローティガン)……ブローティガンも日本語で読めるものは全部読んだと思うが、やはりこれだろうか。

 

『三体』(劉慈欣)……「海外」となったとき、カタカナばかり並ぶのはどうかというところもあるが、近年で一番パワーに満ちあふれていたので入れた。

 

『ユービック』(フィリップ・K・ディック)……ディックも行き過ぎているとあれだが、いや、このあたりがいいところか。『ティモシー・アーチャーの転生』くらいのほうがいいか。悩みは尽きない。

 

『不安の書』(フェルンド・ペソア)……ペソアはどうも入れたくなる。

 

これでいいのだろうか? あれも、これも入れるべきではないか? こういうとき、短編の扱いは難しいな……。そう思って残り10作品くらいありそうなので、11〜20を発表する。あと、べつに縛りはないのだろうけど、一人の作家で一作品。

 

『見えない都市』(イタロ・カルヴィーノ)

抜群におもしろい。

 

『世界の涯の物語』(ロード・ダンセイニ)

ダンセイニ卿は夢の終わりに差し掛かったところがおもしろいか、それともファンタジーのなかにあるときがよいのか。

 

『大聖堂』(レイモンド・カーヴァー)

短編の名手なのでどのくくりがいいのかわからないが、このへんでどうだろうか。傑作集から読んでもいいだろう。

 

『飢え』(クヌート・ハムスン)

ノーベル文学賞つええなあと思った。いい作品だよ。

 

『ホテル・ニューハンプシャー』(ジョン・アーヴィング)

一時期、ジョン・アーヴィングにはまっていて、どれかなと思ったが、これかな。

 

『ジャッカルの日』(フレデリック・フォーサイス)

フォーサイスにはまっていたのは中学生とかのころだが、たしかにおもしろいはず。

 

『オブローモフ』(イワン・ゴンチャロフ)

これについて、おれは『オブローモフ』を全部読んでいない。『オブローモフの夢』と、それについている抄訳を読んだだけだ。いずれ長い本編を読みたいと思うのだが、なかなかそういう気持ちにならないのもオブローモフシチナということで許せ。

 

『酔いどれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行』(ヴェネディクト・エロフェーエフ)

なんかおれ、破滅する酔っぱらいの小説ばかり選んでいないか? ロシア文学といことで、えらそうにトルストイの『懺悔』でも入れようかと思ったが、酔いどれを選んだ。

 

『冷血』(トルーマン・カポーティ)

カポーティもわりと読んでいるのだが、どれかというと、意外にこれかも。ノンフィクション・ノベルだから小説だろ?

 

『ワインズバーグ、オハイオ』(シャーウッド・アンダーソン)

これは比較的最近読んで、なかなかによかった。なかなかによかった感があるものをベスト20くらいに入れたくなることもある。

 

……こんなところか。たとえばおれは中学生のころ澁澤龍彦経由でマルキ・ド・サドとか読んでいたが、なんとなく入らない。『さかしま』もきちんと全部読んだか自信がない。ほかになんか好きだった作家いるかな。いるよな。とくにあれだ、「SF多すぎるかも」でなんとなく外してしまった作家いるかも。いるよな。ホーガンとかニーヴンとかな。まあ、気になったらメモするよ。

 

じゃあ。