義経と「A」とサイレントK

 昨夜は「義経」を見ようと思ったのだが、大部分は中日―巨人戦にチャンネルを合わせてしまった。別に清原の五百号目当てじゃなく、なかなか緊迫していい試合だったからだ。しかしまあ、中日の強いこと。何かね、あの走塁は。そして、最後は延長をラジオで聞いていたのだけれど、十回からの岩瀬登板。この試合で巨人の息の根を止めるという采配だ。見事そうなるのだから他球団ファンとしてはたまったものじゃない。
 けれど、何と言っても自分のお目当ては‘サイレントK’石井裕也である。左耳は聞こえず、右耳も重度の難聴ながら、ルーキーの今年早くも二勝。左腕から繰り出される鋭い直球変化球、何より逃げないピッチングが素晴らしい。この日は五百号本塁打王手の清原との対戦もあったが、外野フライに抑えた。
 「石井が登板するよ」と会社の人(id:goldhead:20050418#p3)にメールしたところ、出番が終わったあとに返事が来た。「青い補聴器は○×社製のものか、それとも、ユニフォームに合わせたものだろうか」というようなことが書いてあり、さすがに見るところが違うなと思った。
 「A」もちょっぴり見た。まだまだ反日デモの発生にも追いついていないのか(自分の見ていないところで触れたのかもしれんが)、中国の主婦登場。「お尻が丸見えなんですよ」とか言ってる。えーと、そこでチャンネルを変えたのだけれど、中国の子どものズボンの話ですよね、きっと。これってもう、トリビアにもならないような、結構知られた話じゃなかったっけ?
 もう一つちょっぴり見たのは台湾の出勤風景。モノスゴイ原付の量。まるで洪水。これはちょっと面白かった。原付は危ないというけれど、日本でももっと原付が普及するべきだ。四人乗りの車に一人で乗って通勤じゃあ、燃費が悪いぜ。しかし、なんだか原付乗りたくなってきた。たまに偶然、数台の原付が交差点などでひとかたまりになることがあって、速度にそれほど差があるでもなく、数台で連なって走ることになる。すると、サラリーマンや主婦、郵便配達人など走る原付はさまざまでも、なんか妙な連帯感というか、集団で走ってる楽しみを感じたものだ。あれがツーリングの楽しさのかけらなのかもしれない。病的になると、暴走族になるのかしらん。
 肝心の「義経」は、予告文など読むと戦場で拾ってきた石原さとみと結ばれてしまうようだけれど、そのシーンは見逃した。というか、大幅に見逃した。気が付いたら最後に家来どもが歌っていて、義経紀行が鶴岡八幡宮だった。来週はちゃんと見よう。